
Oracle VM Managerで仮想マシンを動かす
起動前の準備
仮想マシンを起動する前に準備しておかなければならないことが1つある。それは、VNCモジュールのインストールだ。
Oracle VM Managerでは、仮想マシンのコンソール表示にVNC(Virtual Network Computing)を使用している。このため、Oracle VM Managerが動作するマシンに、次のモジュールのどちらかをインストールしておく必要がある。これによって、Oracle VM Managerにアクセスしたウェブブラウザに適したVNCモジュールが自動的に使用される。ちなみに、ここに示すrpmパッケージは、どちらもOracleのウェブサイトからダウンロードできる。
ダウンロードしたrpmパッケージは、次のようにrpmコマンドにオプション-iを指定してインストールする。
rpmコマンドでインストールする
[root@Botan ~]# rpm -i tightvnc-java-1.3.9-3.noarch.rpm
仮想マシンの起動
Oracle VM Managerが動作するマシンにrpmパッケージをインストールし終えたら、Oracle VM Managerにアクセスして[Virtual Machines]タブを開き[Power On]ボタンをクリックする。
[Power On]ボタンをクリックしたら、次に[Console]ボタンをクリックして仮想マシンのコンソールを表示する。初めて仮想マシンを起動したときには、Oracleデータベースの構成処理も実施される。このときには、値を指定するように数回促されるが、どれもデフォルト値のままで問題ないだろう。
仮想マシンが起動すると、ログインプロンプトが表示される。ただし、デフォルトのinitレベルが「3」であるため、表示はキャラクタ表示になっている。ユーザーrootでログインしてtelinitコマンドを使ってinitレベルを「5」に変更することで、ログイン表示を次のようにグラフィカル表示に切り替えられる。
いかがだっただろうか。Oracle VM Templatesによる仮想マシンの作成方法を理解していただけただろうか。
掲載の都合上5回に分けて説明してきたが、作業自体はそれほど難しくなく、Linuxに関する基本的な知識があればまちがいなく行えるだろう。実際には、ユーザー自身が仮想マシンのテンプレートを作成し展開していくことで、テンプレートによる効果がより大きなものになるだろう。
次の機会には、仮想マシンのテンプレート作成方法を採り上げてみたいと考えている。
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