
Oracle VM Templatesを活用する
8カ月ほど前の2007年12月に、Oracle VMをインストールして仮想マシンを動かす方法を紹介した。そこで今回から5回に渡って、Oracleが発表したOracle VM Templatesを取り上げる。
仮想マシンのテンプレートとともにDBMSも提供

先日、Oracleが発表したリリースによれば、Oracle VM Templatesを利用することで、企業はサーバー統合を実現でき省エネと省スペースを達成できるという。また、構成済みのソフトウェアを短時間で展開することもできる。
この原稿を執筆している2008年8月時点では、Oracle VM TemplatesはOracleのウェブサイト「Oracle VM Templates」で提供されている。
具体的には、仮想マシンのテンプレートとなる次の2種類のOracle Enterprise Linuxが用意されている。
- Oracle Enterprise Linux release 4 update 5
- Oracle Enterprise Linux release 5 update 1
また、この2つのOracle Enterprise Linux上で動作するOracleデータベースとして、次の製品のディスクイメージも用意されている。
- Oracle Database 11g
- Oracle Database 10gR2
この2種類のOracleデータベースは、テンプレートであるOracle Enterprise Linuxを元にした仮想マシンの起動時に、自動的に構成・起動される。
さらに、このウェブサイトには、Oracle VM Grid Control Templateや、統合CRMアプリケーションSiebelも用意されている。ただし、これらはOracle Enterprise Linux relaes 4 update 5でしか利用できないようだ。
Oracle VM環境で展開して利用
これらのテンプレートやDBMSは、Oracle VMの主要な構成要素の1つであるOracle VM Serverのディレクトリ「/OVS/seed_pool」に展開した後、Oracle VM Managerを使って利用可能な状態にする。
つまり、ちょっと乱暴な表現かもしれないが、テンプレートをダウンロードしてOracle VM環境にインポートするだけで、Linux上で動作するデータベースシステム環境を手に入れられる。なお、Oracle VM ServerとOracle VM Managerの関係については、「Oracle VMのインストール」を参照してほしい。
Oracle VM Templatesの概要説明はこのあたりまでとし、次回からOracle VM Templatesの入手やインポート、仮想マシンの作成など、具体的な作業内容を示していく。
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