openSUSE上にXenで検証環境を構築:仮想化技術の可能性も考えてみる

原和久(moonlinx)
2009-06-23 16:04:01
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

複製したマシンを起動する

 では、複製したマシンを起動してみましょう。手動で複製した場合、YaSTの仮想マシンマネージャには登録されていないので、手動で立ち上げる必要があります。

 xmコマンドで作成したコンフィグを読み込みます。

 # xm create opensuse11-2 

 xmコマンドは仮想マシンを操作するためのコマンドで、仮想マシンのさまざまな管理を行うことができます。仮想マシンのCPU使用率やメモリをCUIから参照する場合は「xm top」を利用します。

 また、仮想マシンが立ち上がっている状態でも、動的なメモリ変更や、CPU割付の変更と、非常に便利な機能がありますので、xm --helpや、man xmを一読しておくとよいかと思います。

複製したマシンのIPを変更する

 複製したマシンのネットワークカードは、元のマシンのMACアドレスとは異なっているはずなので、仮想マシンを立ち上げた際に、仮想マシン側からは新しいNICとして認識されます。よって、仮想マシンのNICの設定を再度設定する必要があります。

 この間、SSHなどでは仮想マシンにログインすることができないので、YaSTのGUIから仮想マシンにログインするか、xmコマンドでコンソールに直接ログインします。xmコマンドでコンソールに入る場合、xm console VM-Nameでログインします。

 # xm console opensuse11-2

 コンソールから出る場合はExitではなく、Ctrl+]で抜けることが出来ます。

 無事、複製したゲストマシンが立ち上がれば、仮想マシンマネージャーに新たに表示されるようになります。

仮想マシンマネージャー(画像をクリックすると拡大します) 仮想マシンマネージャー(画像をクリックすると拡大します)

Xenカーネル起動時にゲストドメインも自動で起動するように設定する

 最後に、ゲストドメインの便利な自動起動の方法をご紹介します。

 自動起動はゲストマシンのコンフィグスクリプトを「/etc/xen/auto/」配下に置くことにより設定できます。スクリプトを直に移動させてもいいのですが、シンボリックリンクを張ることでも可能です。

# cd /etc/xen/auto/
# ln -s /etc/xen/vm/opensuse11
# ln -s /etc/xen/vm/opensuse11-2

 以上で、物理マシンをXenカーネルでブートした際、自動で2つのゲストマシンも起動するようになります。

得意、不得意があるも上手に使えば効果大の仮想化技術

 いかがでしたでしょうか。仮想化は概念を理解するまで、なかなかとっつきにくい面もありますが、活用することによってさまざまなメリットを享受することができます。

 ただし、仮想化にも得意、不得意な面がもちろんあります。特に、DBなどの書き込みが非常に多いシステムのベンチマークで使えば、今回の様にローカルに直接イメージを置く方法では良い結果が得られるとは限りませんし、グラフィック描画に関してもあまり得意とはいえません。

 逆に複数台のマシンでクラスタリングを組む場合の練習や検証用の環境準備、物理的に環境が足りない時などに、時間とコストをかけずに用意することが可能です。複製をそのままバックアップすることにより、他のマシン環境でも簡単に再現することもできます。

 また、今回は触れていませんが、HA構成や、複製、コピー、テンプレート化などを駆使することにより、本番環境としても非常に高いレベルの可用性を実現することができる可能性を秘めています。

 OS、ストレージ、仮想化と続きましたが、次回はもう少しレイヤーを上げて、Ruby on Railsデプロイ作業の効率化について紹介したいと思います。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]