Xenで検証環境を構築する--その前にサーバ仮想化製品をまとめる

原和久(moonlinx)
2009-04-22 21:42:01
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 本連載「オープンソースソフトウェアでクリエイターを支援するmoonlinx」では、第3回から5回にかけて分散ファイルシステム「MogileFS」について説明しました。

 このMogileFSのように複数のノードを必要とするシステムを構築する場合、すぐに検証環境を用意することが、期間的、物理的に困難な場合があります。そんな時に是非利用したいのがサーバ仮想化です。

 サーバ仮想化技術を利用することにより、物理的にノード用のマシンを用意することなく検証環境を用意することができます。

サーバ仮想化とは

 サーバ仮想化とは、1台のサーバコンピュータを、あたかも複数台のコンピュータであるかのように論理的に分割し、それぞれに別のOSやアプリケーションソフトを動作させる仕組みのことです。

 昨今、仮想化はサーバ分野で非常に活気があり、テクノロジートレンドとも言えます。一般的にサーバ仮想化技術の利点としては、データセンターにおけるリソースの有効利用や可用性の向上、電源や冷却、空間の縮小に伴うコスト削減などが取り上げられることが多く、アプリケーション開発者の方にはピンと来ないかもしれません。

 しかし、大掛かりなシステムでなくともポイントを抑えて導入することによって大幅な作業効率化や、物理的なマシン台数の制限を超えて検証環境を用意することが可能になります。

 また、仮想マシン1台1台を単一のファイルとして扱うことができるので、そのコピーや保存、移動が非常に簡単であるという特徴があります。

 たとえば、MySQLのスレーブサーバを作成したら、そのサーバを丸ごと複製して若干の変更を加えるだけで、同じ構成のサーバをいくつでも増やしていくことができます。

 使い方次第では、セットアップ済みのディスクイメージをテンプレートのようにして保存しておき、必要に応じてすぐに同じ環境をいくつも作ることができます。

サーバ仮想化製品の地図を書いてみる

 「サーバ仮想化」と一言でいっても、それを実現する選択肢はさまざまです。

主要仮想化プロダクトのまとめ(画像をクリックすると拡大します) 主要仮想化プロダクトのまとめ(画像をクリックすると拡大します)

 仮想化製品といえば、Mac OS Xをご利用の方はWindowsマシンを実行する際にVMware Fusionを利用している方も多いのではないでしょうか。

 こちらはサーバ仮想化とは異なりデスクトップ仮想化製品ですが、サーバ仮想化の分野においてもVMwareは絶大なシェアを誇っています。

 次に挙げられるのは、シェア、実績共にオープンソースのXenベース仮想化製品でしょう。

 実はXenは、Red Hat LinuxやNovell SUSEに同梱されているものだけではありません。Citrix XenServer、Oracle VM、Sun xVMもXenベースの製品なのです。

openSUSE+Xenという組み合わせの利点

 moonlinxではopneSUSEを利用していることもあり、同梱のXenを利用しています。openSUSEにはYaSTに仮想化の管理機能も組み込まれており、他のディストリビューションでXenを利用するよりも統合的な管理ができることが特徴です。

 他にも、Red Hatが力を入れているKVMや、MicrosoftのHyper-Vなど様々な仮想製品があり、moonlinxでも本番環境への投入に向け注目しています。

 次回はmoonlinxで特に活用している、openSUSEのXenについてご紹介したいと思います。

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