
MogileFSとPerlbalをインストールする
MogileFSのインストール
本連載「オープンソースソフトウェアでクリエイターを支援するmoonlinx」では、第3回「MogileFSで構築する高速スケーラブルな分散ファイルシステム」でMogileFSの概要を、第4回「PerlbalでMogileFSの更に高速化、効率化する」でMogileFS導入および活用時の問題点と、更なる高速化と効率化を実現するPerlbalについて説明しました。
第5回となる今回は、いよいよMogileFSをインストールします。
mogileユーザー作成
まずはtrackersの起動ユーザーを作成します。これは必須ではありませんが、trackersはスーパーユーザー権限では起動できないため、専用のユーザを作成します。
また、MySQLにもMogileFS用のユーザを作成します。逆に、mogstoredはスーパーユーザー権限でなければ起動できません。
CPANから依存ファイルをインストール
gcc、make、cpanなど、基本的な開発環境が必要です。これらがない場合は、第2回「openSUSEの管理ツール「YaST」で作業を効率化:moonlinxを支えるOSS」で紹介したzypperを参考にインストールしておくとよいでしょう。
perl -MCPAN -e "install YAML" perl -MCPAN -e "install Sys::Syscall" perl -MCPAN -e "install IO::AIO" perl -MCPAN -e "install Net::Netmask" perl -MCPAN -e "install Perlbal" perl -MCPAN -e "install MogileFS::Client" perl -MCPAN -e "install Gearman::Server" perl -MCPAN -e "install Gearman::Client" perl -MCPAN -e "install Gearman::Client::Async"
SVNよりチェックアウト
CPANだけでもMogileFSはインストールできてしまいますが、特に最新版を使いたい場合は、リポジトリからチェックアウトして個別にインストールします。
mkdir -p /usr/local/src/mogilefs cd /usr/local/src/mogilefs svn co http://code.sixapart.com/svn/mogilefs/trunk/ ./
次にMogielFSの主要コンポーネントのインストールします。mogilefsdとmogstredがインストールされます。
cd server perl Makefile.PL make make install
MogileFSの管理ツールをインストールします。
cd utils perl Makefile.PL make make install
データベースのセットアップ
MySQLにmogileユーザーを作成した後、データベースの設定を行います。mogdbsetupを利用することにより、対話式でデータベースの設定を行うことができます。
cd server ./mogdbsetup
次にmogilefsのコンフファイル置き場を作成します。
mkdir -p /etc/mogilefs/
コンフファイルの作成
mogilefsd.confは、/server/conf/mogilefsd.confを参考に作成します。
daemonize = 1 db_dsn = DBI:mysql:mogilefs:host=exampledomain db_user = mogilefs # db_pass = conf_port = 7001 listener_jobs = 10 delete_jobs = 1 replicate_jobs = 5 mog_root = /mnt/mogilefs reaper_jobs = 1
mogstored.confは、/server/conf/mogstored.confを参考に作成します。
maxconns httplisten=exampledomain:7500 mgmtlisten=exampledomain:7501 docroot=/var/mogdata
mogilefsdを起動します(rootでは起動できません)。
su mogile mogilefsd exit
続いてmogstoredを起動します。
mogstored -d
起動を確認します。
mogadm check
ノードサーバを追加する
mogadm host add exampledomain--port=7500
deviceの登録と作成を行います。
cd /var/mogdata mkdir -p dev1 dev2 dev3 mogadm device add exampledomain 1 mogadm device add exampledomain 2 mogadm device add exampledomain 3
登録したdevice、dev1〜3を認識。
mogadm host mark exampledomain alive
ドメインとクラス、コピーを作成する数を設定
mogadm domain add exampledomain mogadm class add exampledomain exampleclass --mindevcount=2
以上でMofileFSのセットアップは終了です。次にPerlbalをインストールしてみましょう。
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