
BEA LiquidVMが高い性能とメモリ使用効率を実現できるわけ
BEA LiquidVMは適応型メモリ管理により仮想化環境のスループットを2倍にする。今回は、そのBEA LiquidVMの仕組みについて紹介する。
部門ごとに最適化され、サイロ化したITシステムをいかに全体最適化し、ビジネス環境の変化に柔軟かつ迅速に対応できるITシステムを実現するか。これこそBEA Systemsが長年取り組んでいるテーマであり、同社はSOA(サービス指向アーキテクチャ)とBPM(ビジネスプロセス管理)による共通基盤の実現でこの問題を解決してきた。
このSOA+BPMによる共通基盤を具現化するための中核となるテクノロジが、BEAが提供するJavaアプリケーションサーバ製品である「BEA WebLogic Server」だ。
BEAではさらに、共通基盤をベースに構築されたSOA環境を最適化し、高い性能やコストの低減、運用管理の効率化を実現することを目的に、SOAプラスアルファの施策としてJavaアプリケーションサーバの仮想化を提唱している。
Javaアプリケーションサーバの仮想化は、ひとつのサーバリソース上で、より多くのアプリケーションやサービスを動かすための仕組みを提供するもの。仮想化により、少ないリソースで、障害の切り分けにも影響を及ぼすことなく、より多くのアプリケーション実行環境を容易に構築できる仕組みを提供する。
仮想化より、これまで部門ごとに最適化されていたために冗長だったサーバの使用効率を最適化することが可能。このJavaアプリケーションサーバの仮想化を実現するのが「BEA WebLogic Server Virtual Edition」だ。
アプリサーバ仮想化の要はLiquidVM
BEA WebLogic Server Virtual Editionは、BEAのJavaアプリケーションサーバ製品で既に多くの実績を持つバージョンである「BEA WebLogic Server 9.2」と、仮想化対応のJava仮想マシンである「BEA LiquidVM」の2つで構成されている。米国では最新の「BEA WebLogic Server 10.0」に対応したバージョンもすでに出荷が開始されている。
BEA WebLogic Server Virtual Editionは、共有ストレージからISOイメージを読み込むことで、ハイパーバイザ上に動的なサーバを構築することが可能。ひとつのプロセッサ上で複数のWebLogic Serverを稼働させることによる効率化やサーバ資源の動的なプロビジョニングを実現。これまで課題のひとつだったJDK(Java Development Kit)のバージョンへの依存や動作環境であるサーバリソースの制約からWebLogic Serverを解放する。
これにより、WebLogic Serverのミッションクリティカルシステムへの導入実績に基づく信頼性を担保しながら、仮想化技術に対応した高い価格性能比や運用効率性、耐障害性など、ユーザーは多くのメリットを享受することが可能になる。
一方、BEA LiquidVMは、Bare MetalオペレーティングシステムとLiquidVMサービス、LiquidVMツール、BEA JRockit JVMの4つのコンポーネントで構成される仮想化に対応したJava仮想マシンだ。
OSを必要とせずVMware Infrastructure 3.0などのハイパーバイザ上で直接稼働するJava実行環境で、JavaアプリケーションやSOAサービスをより少ないメモリかつ高いパフォーマンスで実現できる特長を持つ。
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