仮想化2.0でサーバコスト50%削減:First American

山下竜大
2008-04-24 20:00:00
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仮想化2.0でサーバコストを50%削減

 米国企業であるFirst American Corporationでは、データセンターにおけるサービスレベルの向上や管理と統合の簡素化、コストの削減などの課題を解決するために仮想化テクノロジに注目。BEA WebLogic Server Virtual Editionを採用した仮想化2.0を実現することですでに大きな効果を上げている。

 1889年に設立されたFirst Americanは、就職情報や賃貸物件情報、自動車または家の購入、住宅ローンの保証など、ビジネスにおいて同社の顧客企業が必要とするさまざまな情報を提供するビジネス情報プロバイダーだ。フォーチュン500社にも選ばれており、2007年には82億ドルを売り上げている。

 First Americanは、2つの州に大規模なデータセンターを持ち、4000台を超えるサーバ上でさまざまなアプリケーションを稼働していた。情報提供をビジネスとし、毎月何千万件ものトランザクションを処理する同社にとって、柔軟なデータセンターを実現するための全社的な共通インフラの構築が必要だった。

 そこで同社は、BEA WebLogic Server Virtual EditionとVMware Infrastructure 3.0による仮想化2.0を実現した。これにより、サーバの使用率を向上し、複数のアプリケーションをこれまでより少ない物理サーバに統合。管理の複雑さを軽減し、変化するビジネス環境に迅速かつ柔軟に対応できるデータセンターを実現した。

 仮想化2.0の実現によりFirst Americanでは、これまで数日あるいは数週間が必要だった新しいアプリケーションの配布を1時間以内に可能にしたほか、サーバの導入から運用管理までに関わるコストを50%削減することを実現した。

 特にサーバの利用効率の向上は顕著で、BEA WebLogic Server Virtual Editionの導入により、標準的なJava仮想マシン(JVM)環境で実行されるアプリケーションに比べ、同数のサーバで最大2倍の処理能力を実現している。

 First Americanは、今後も仮想化を継続していくことで、1年あたり数百万ドルのコスト削減を期待している(詳細は、BEAの事例を参照してほしい)。

TCO削減の根拠は?

 First Americanの事例では、仮想化2.0を実現することで、ハードウェア関連コストだけで50%の削減を見込んでいることが報告されている。金額にすると年間数百万ドルの削減を期待しているという。それでは、こうした仮想化2.0の実現によるTCO削減の根拠はどこにあるのだろうか。

 BEAでは、仮想化2.0に移行することで、どれほどのTCO削減が可能なのかを可視化できるTCOインパクト試算モデル「オンラインTCOカリキュレータ」を開発し、ウェブサイトで公開している。そこで次回は、このオンラインTCOカリキュレータについて紹介する。

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