
FAQ:Herokuってなに?メリットは?
Q4:Herokuで開発するメリットってなに?
Herokuの強みにはいくつかありますが、ここでは開発と運用のそれぞれに着目していきたいと思います。
メリット その1:豊富な開発言語のサポートとアドオン、標準的な開発環境
Herokuの魅力の1つとして、Ruby以外にもJava、Python、JavaScript(node.js)、Scala、Cloujureといった多彩な開発言語のサポートがあります。アジャイル開発に適しているRuby(Ruby on Rails)や、最近注目を浴びているScalaをはじめ、エンタープライズでは幅広く利用されているJavaもサポートされているので、開発チームにとって最適な環境での開発が可能です。
また、Webアプリケーションでは頻繁に利用される機能、例えばSSLやメール配信、オンメモリキャッシュといった機能がアドオンとして提供されており、開発者はアプリケーション開発に集中することができ、短期間でシステムを実行させる環境が提供されます。
2つ目の魅力として、デプロイ環境が挙げられます。アプリケーションのデプロイには分散バージョン管理システムであるGitを使用し、ビルドツールにはJavaであればMavenを使用します。これによりリソースのバージョン管理からビルド、アプリケーションのデプロイまでをスムーズに行なうことが可能です。
Herokuが提供するこのデプロイ環境は、開発からデプロイまでのコストを最小限に抑えることができます。このことは、継続的にシステムに機能を追加して成長させていくアジャイル開発に非常に適しており、Herokuの強みの1つであると考えられます。また、Herokuの環境に依存したツールを使うわけではないので、クラウド環境にみられるベンダーロックインの心配が少ないという点も非常に大きな魅力とも言えるでしょう。
メリット その2:スケールアウト
Herokuで実際にアプリケーションを稼働させた際に、Herokuの提供するスケールアウトの容易性は非常に高い点が挙げられます。他のクラウド環境では、スケールアウトが可能なようにインフラ面からの設計が必要ですが、Herokuを使用する場合はその必要がほとんどありません。
Herokuはアプリケーションをdynoと呼ばれるプロセス単位で実行させることができ、アプリケーションにかかる負荷に応じて実行プロセス数を調整することが可能だからです。アクセス数が多くなったり、比較的重い特定の処理を行なわせる繁忙期のようなときにだけ、dyno数を上げることでアプリケーションがスケールアウトします。
スケールアウトはHerokuのサイト上からでも可能ですし、コマンドラインから実行する事も可能です。また、「Hero Scale」というHerokuアプリのDynos/Workerをオートスケーリングさせるサービスもあります。
メリット その3:運用をサポートする標準機能
Herokuが提供する機能には、開発に利用する機能の他にも、ログの確認やパフォーマンスのモニタリング、データベースのバックアップといった運用をサポートする機能も含まれています。長期的なシステム運用には運用設計が必須になりますが、Herokuが運用のための機能を容易に扱える環境を提供することで、運用コストを抑えることに繋がるでしょう。
このようにHerokuは、アプリケーションの開発に注力させ、アジャイル開発を適用させやすい環境を提供している点が非常に大きな魅力となっています。
Q5:Herokuと一緒に検討すべきサービスは?
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