「クラウドのある世界」はどれだけ便利?--自分たち専用のクラウドを作る

高橋浩和(VA Linux Systems Japan)
2009-05-11 14:00:01
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 最近、IT業界では「クラウド」という言葉を耳にしない日がないくらい、非常に高い注目を集めています。今回の連載では、学内や社内に「自分たちだけのクラウドシステム」を立ち上げることを目標に、いろいろな話題に触れていきたいと思います。

 連載1回目の今回は、クラウド全般についての話をしたいと思います。2回目以降で、OSS(※注1) を使い、仮想マシンベースのクラウドシステムを作るために必要な知識や手順について説明していきます。そこでは、Amazonのクラウドシステムをモデルにします。

 クラウドシステムの構築を行う前に、そもそも「クラウドシステム」とは何であるかを少し考えてみましょう。クラウド(※注2)とは、ネットワークの向うにあるコンピュータ資源を、必要な時に必要なだけ利用できる環境と考えておけば良いと思います。

 かつて、新たな事業やプロジェクトのために新規のコンピュータ資源を利用したいと思った場合には、かなりの手間と時間がかかっていました。自社でハードウェアやソフトウェアを買いそろえ、どの場所に、どのようなトポロジーで配置すべきかを決め、インストールや初期設定の作業を済ませてようやく利用できるようになるのが当たり前でした。

 しかし、クラウドがある現在では、クラウドの中にあるコンピュータ資源を、必要な時に必要なだけ購入すれば良いのです。価格も、非常にリーズナブルな時代が訪れようとしています。

(※注1)この連載では、Amazonクラウド互換の環境を提供するOSSプロジェクト「Eucalyptus」の成果を利用する予定です。Amazonクラウドと互換性を持ったクラウドを作ることにはいくつかメリットがあります。Amazonクラウドの使い方を理解したユーザーであれば、自前のクラウドも同じように使えるのは当然のこと、Amazonクラウド用に開発されたツール、またこれから開発されるであろうツールが、そのまま自前のクラウドに対しても使えるという効果があります。

(※注2)実際のところ、クラウドという言葉の意味は、まだきちんと定義されてはいません。クラウドという言葉は技術用語では無く、新しいコンピュータシステムのあり方を示すためのマーケティング用語です。実際、人によってこの言葉を使う時の意味が、少しづつ異なるようです。カンファレンスなどで発表者がクラウドという言葉を使った時、クラウドという言葉をどのように定義しているか質問してみると、非常に面白い返事をもらえると思います。

  • コメント(1件)
#1 anonymous   2009-06-09 19:18:36
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