Windows Azure:「ハイブリットクラウドという言葉が要らないほどシームレス」と平野氏

三浦優子
2012-06-29 20:34:00
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 日本マイクロソフトは6月29日と30日の2日間、開発者を対象にWindows Azureの最新動向を紹介するイベント「Go Azure」を開催中だ。29日にはオープニング&キーノートセッションとして「クラウド利用のあらゆるニーズに応えるWindows Azureの進化」を実施した。

 キーノートセッションは、日本マイクロソフト業務執行役員で、パートナー&クラウド推進本部長の平野和順氏が担当。青空と同じスカイブルーの自転車ウェア姿で登場し、「最初にWindows Azureが登場した2008年、Windows Azureというプラットフォームの上に(クラウド=雲を使って)皆さんで好きな空を描いて下さい!と申し上げたが、今日も空色の自転車着でお話ししたい」という意図があることを説明した。

平野和順氏
平野和順氏

 Windows Azureの採用例として、デジタルハリウッドの学生が海外のコンテストに出展するために開発した3Dレンダリングコンテンツ、そしてスクウェア・エニックスの「LORD of VERMILION煉」を紹介。これまで生成に時間がかかっていた3Dレンダリングによる動画作成、大規模ゲームのトラフィック処理にもAzureが活用されている。

 これまでクラウドには適さないとされてきた業務分野でのクラウド化の事例としては、オービックビジネスコンサルタントの「クラウドオプション」、東洋ビジネスエンジニアリングの「A.S.I.A GP」を紹介し、「国産ERPでもクラウド対応製品が登場している」と説明した。

 また、マイクロソフトがゼットエムピーと共同で進めている、自動車の車載センサーなどを活用した次世代自動車技術の実証実験についても紹介。会場内に持ち込んだ小型の自動車をiPadを使って操作し、そのデータをAzureに吸い上げ、次世代自動車技術に生かす試みが進んでいると紹介した。

 「2年前、様々なベンダーさんが次々にクラウドに来る時代がやって来ますとお話ししたが、それが現実になりつつある」(平野氏)

  • ゼットエムピーが実施したクラウド+ビッグデータで探る自動車の新しい可能性

  • 会場内に展示された自動車。その後ろにはエバンジェリストの砂金信一郎氏の姿も

  • iPadによる操作例

 こうした国内での普及に加え、米国で6月7日に開催されたイベント「Meet Windows Azure」で大幅な機能改変が発表された。

 今回のポイントは、(1)柔軟性、(2)オープン、(3)信頼性の3点。

 具体的な機能向上点としては、様々なシナリオをサポートするコンピューティングサービスの機能として「クラウドサービス」「仮想マシン」「Webサイト」の三つの機能があがった

  • 新しいWindows Azureのポイント

  • 現在のWindows Azureの概要

 コンピューティングの機能向上として、仮想マシンのデモが行われ、CentOSやSUSEなど様々なゲストOSに対応し、東京工業大学の論文検索システムの実証実験や、ソーシャルゲームのグループスのLinux混在大規模システムの移植検証に成功している。

 Webサイト構築についても短時間にサイトを構築するデモが行われ、iPhoneの動作検証も新機能に加わっていることが紹介された。

  • 様々なシナリオサポートするコンピューティング

  • 2種類のクラウドサービス

  • 仮想マシン

 今回の機能向上の最大のポイントともいえる、オープンソースプロジェクトとの連携についても、「マイクロソフトは様々なオープンソースプロジェクトと密接な関係を結んでおり、今後もオープンソースへのコミットを続けていく」と強調した。

 機能向上のひとつであるデータ管理については、従来のSQL AzureからSQLデータベースに名称が変更されると共に、データのスケールアウトを実現するSQLフェデレーションなどを紹介。さらに、SQL以外のデータベースの活用などが説明された。

 ネットワークの機能向上としても、オンプレミス、仮想ネットワークがシームレスに接続できるようになったことで、クラウドを社内リソースの一つとして意識せずに利用できることをデモで示した。

  • SQLデータベース

  • データ管理の新機能

  • ネットワークの新機能

 「すでにハイブリットクラウドという言葉が要らないくらい、シームレスにクラウドとオンプレミスが利用できるようになっている。日立製作所にお願いしたCosminexusハイブリットクラウド実証実験でも、それが実証されている」

 こうした機能的な拡充により、「一緒にビジネスを展開するパートナーの数も拡大しており、8月6日にはパートナーイベントの開催も計画している。今後さらにパートナーの数も拡充していくだろう」と締めくくった。

  • ハイブリットな構築基盤

  • 主な新機能

  • 今回のAzureの機能向上まとめ

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