SaaSはクラウドと同じものなのか?

文:Phil Wainewright(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2010-04-07 07:00:00
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 業界に籍を置く人々にとって重要なことは、皆が協力し合わなければならないということである。今回のミーティングでは午後に入ってから、ByDesignの古くからのチームメンバーであり、その企画やチャネルに関する戦略の重要な立案者であるChrysoula Christopoulou氏によるプレゼンテーションが行われた。SAPは2010年中にByDesignのためのパートナー戦略の立ち上げを計画しており(同社は非公式ながら既に数社のパートナー企業と連携している)、パートナー企業に対してマッシュアップやアドオン、統合サービス、その他の機能拡張をByDesignに提供するよう働きかけていくはずである。SAPは実際、(最近大流行している)アプリケーションのマーケットプレイスを立ち上げる予定にしており、ByDesignをアプリケーションとしてのみではなく、プラットフォームとしてもパートナー企業にアピールしていくはずである。

 (平均的なケースにおいて)SAPは、製品単独では販売コストを回収できるだけの利幅を確保することができないため、ByDesignを販売していくうえでのパートナー企業を必要としている。パートナー企業は独自の機能拡張やサービスを追加することで、理論上は販売コストをより高い総価格に分散させることが可能になる。Symbianのケースからも明らかなように、こういったパートナー企業はByDesign上にアプリケーションを構築するだけではなく、より幅広い顧客層をターゲットにすることを検討すべきであり、またクラウドサービスの完全なポートフォリオを提供できるようなサービスを用意すべきであると筆者は考えている。Symbianとは異なり、ByDesignのほとんどの顧客はその業務の性質上、優秀な開発者をいつでも動員できるほどの社内リソースを持ち合わせていない。このため、ByDesignのパートナー企業にとって、専門家の知識リソースをサービスの一部として提供することは大きなチャンスとなるだろう。もちろん、こういったサービスを、クラウドサービスの売りとも言える価格的な魅力を半減させることなく、費用対効果の高い価格で提供するという難しさはある--長期に渡るプロジェクトでよく見受けられる従来型のSIモデルや、目の飛び出るような価格というものはクラウドでは受け入れられない。チャンスは、クラウド環境を理解し、顧客がそれを最大限に活用できるようにすることで生み出される--顧客がクラウドを全面的に採用する過程において、彼らにとっての信頼できるアドバイザーとなる必要があるというわけだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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