ニフティクラウドがアプリケーション開発者にもたらすもの

杉山貴章(オングス)
2010-03-05 21:26:04
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 ニフティは同社のサービス基盤を利用したクラウドサービス「ニフティクラウド」の提供を1月27日に開始した。これまでコンシューマ向けサービスの提供を主な事業としてきたニフティが新たにクラウドサービス事業に参入した背景には、社内のインフラを整備する過程で培ったノウハウを、外部の顧客にも使ってもらいたいという意図があったからだという。

 同社では、社内のITリソースの効率化やコスト削減を進める過程で2006年から仮想化技術の導入に取り組み、サービスの提供開始段階で160のサービスがクラウド化されたインフラ上で提供されている。これは、ニフティクラウドがネットサービスを提供するための現実的な実力を備えていることの証明でもある。

 では、そのニフティクラウドを利用して実際にサービスを開発するために、開発者は何をすればいいのだろうか?今回、ニフティでインフラ・システムの構築を担当しているIT統括本部 基盤システム部 課長の上野貴也氏に、開発者にとってのニフティクラウドのメリットや、クラウド上での開発に取り組む上でのポイントなどを伺った。

builder:クラウドというと、どうしても運用面でのメリットが強調されがちですが、実際にその上で動くアプリケーションやサービスを構築するのは現場の開発者です。ニフティクラウドでは、どういった形でそのような開発者をサポートしていく予定でしょうか?

上野貴也氏 上野貴也氏

上野氏:まずやろうと考えているのはノウハウの提供です。そもそもIaaSを選択されるお客様がやりたいのは何らかのサービスを始めたいということであって、IaaSを使うこと自身が目的ではないわけですよね。したがって手軽に使えるIaaSを安く提供するというのは当然の流れ。一番の問題はその上でいかに効率よくサービスを作れるようにするか、ということです。

 実際、ニフティで仮想化への取り組みを始めたのも、自社のサービスを適切なタイミングですばやく提供しなければならないという課題があったからです。そしてニフティには現実にそれを行ってきた実績があります。ですから開発者の方にも、その中で培ったノウハウを積極的に発信していきたいと考えています。

 その際には、ニフティで提供しているサービスも積極的に利用していくつもりです。例えば掲示板サービスなどを情報発信にうまく使えないかな、とか。単にウェブサイトに載せるだけでなく、できる限り効率良く発信できる形を考えたいと思います。

builder:実際にクラウド上で動くサービスを作ってきた立場からみて、サービスの基盤としてクラウドを利用する上で特に気を付けなければならないことは何だと感じていますか?

上野氏:気を付けるべきというか、物理サーバと異なる点ということであれば、好きなようにアプリケーションを作れるということだと思います。サーバ負荷などに応じて後からでも簡単にリソースを増減できるので、以前のように事前に機械のスペックを気にする必要はないわけですから。

 それよりもアプリケーションの側をいかにスケーラブルに作るか、ということの方が問題になるのではないでしょうか。クラウドのパワーを最大に活用するには、アプリケーションの方にある程度の柔軟性が必要になってくると思います。

builder:例えばこれからニフティクラウド上での開発を始めるとして、開発者はまず何を準備すればいいでしょうか。

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