2010年の重要トピックは?--開発トレンドを占う

文:Justin James(TechRepublic) 翻訳校正:石橋啓一郎
2010-01-26 07:00:00
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JVMのルネッサンスは続く

 数年前までは、JVMで動く言語はJavaだけだった。同じランタイムで複数の言語を使いたければ、.NETを使うしかなく、選択肢はC#とVB.NETだけだった。今では、JVMは最初のマルチ言語ランタイムとして確立され、JRuby、Scala、Groovy、Jythonが使える非常に有用なシステムとなっている。今のところIronPythonは半ば無視されており、IronRubyはまだ.NETプラットフォームに入り込めていない。

経済

 景気低迷は依然として非常に大きな問題だ。私の感触では(これは単なる直感だ)、IT分野ではもう大型の一時解雇は起こらないだろうし、一部の職種では雇用状況がよくなりつつあることがわかっている。非常にスキルの高いスーパースター的なプログラマーは必要なら職を見つけられると思うが、それでも転居が必要だったり、自分の望む給与水準は得られなかったりするかも知れない。私の直感では、入門レベルや中レベルの開発者にとってはまだ状況は厳しく、多くの企業はそういう人材を「二束三文」だと見ており、それらの人材に任せている仕事はオフショア化の対象となり得る。

 私がもし入門レベルや中レベルの開発者なら、2010の計画は次のようなものにするだろう。

  • 高度な、あるいは最先端の開発技術を学ぶ。例えば、並列プログラミング、ゲーム開発、コンポーネントデザインなどだ。
  • 付加価値をつけるため、開発スキルを特定の業界のスキルと結びつける。例えば、単にビジネスアナリストから渡されたアルゴリズムを実装するだけでなく、実際のアルゴリズムを開発する方法を学ぶといったことだ。

2010年の流行語

 あるアイデアが、正しい態度と人材を備えたIT会社が有名になるためにはうまく働くのに、ほかの企業がそれらのアイデアを実現しようとしても失敗するという事例が時々見られる。長期的な成功に結びつく流行語は、リスクが理解されており、導入に時間がかけられるものだ。導入に時間をかけるということは、関わる人がリスクを和らげるための可能性や方法について検討する時間が持てるということだ。過剰に持ち上げられているアイデアは成熟までの時間を経ておらず、それらのアイデアを実現しようと急ぐ人たちは、期待されていた結果が得られないと諦めてしまう。

 2009年には、SOAという言葉(SaaSの後継となる流行語)が輝きを失った。ITに対する機敏さに欠ける多くの大企業がSOAの実装を試し、それらのプロジェクトがいつもの理由(間違った人材、情熱の欠如、お役所仕事、多すぎる船頭など)でいつもの失敗をしたためだ。

 私の意見では、アジャイル開発にも同様のことが起こりつつある。多くの人がアジャイル開発の恩恵について聞いており、多くの「グル」が本を書き、多くの勘違いをした上司がこれを試そうとしている。シアトルやポートランドで流行している最先端のコンセプトを、勘違いをした上司が実現しようとしたら何が起こるかは、火を見るよりも明らかだ。完全な失敗だ。それは、老人がスケートボードを試すようなものだ。

 著者に関する情報開示:Justin James氏はSpiceworksの製品購入ガイドの執筆で契約している。また、Hapaxの子会社であるOpenAmplifyと、一連のブログ、チュートリアル、記事の執筆で契約している。さらに、OutSystemsと記事、サンプルコードの執筆で契約している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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