クラウドアプリケーションVS.ローカルアプリケーション--グーグルとマイクロソフトの戦い

文:Robin Harris(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-05-13 08:00:00
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数字は如実に物語る

 ある独自調査によると、オンサイトに配備されるMicrosoftアプリケーション(OfficeやExchange)は、Google Appsと比較すると初期投資で20倍、3年間のTCO(総所有コスト)で5〜6倍もかかるという。このように大きな差がある状況で、Microsoftはどのようにして戦うことができるのだろうか?

議論

 Google Appsに代表されるクラウドアプリケーションと、ローカル環境にインストールされるMicrosoftのソフトウェアといったローカルアプリケーションは、企業のマインドシェアをめぐって戦いを繰り広げている。「クラウドは安価である」と主張するクラウド支持者がいる一方で、「従来のアプリケーションの方が信頼性に優れている」と主張するクラウド懐疑論者もいる。

 評価:どちらも間違ってはいない。ビジネスにおける課題とは、あなたのニーズに見合った、最もコストパフォーマンスに優れた手段を見つけ出すことなのだ。

MicrosoftやGoogleの息がかかっていない調査

 ボストンに本拠を置くTwinStrataという企業は、GoogleやMicrosoftからの資金供与を受けることなしにこの調査を実施した。TwinStrataは、インフラにおけるデータ損失とダウンタイムのリスクを定量化するClarity AP Assessment & Planningというソフトウェアを販売している。

ダウンタイムの算定

 人は滅多に起こらない出来事のリスク見積もりを面倒がるものだ。しかし、ディスクドライブというものはすべからく故障するにもかかわらず、バックアップはほとんど行われていない。そして、SATA RAID 5は安全とは言えない(関連英文記事)にもかかわらず、それを購入する人は後を絶たないのである。

 しかし、あるソリューションのコストが20倍もかかるというのであれば、代替案を検討する動機付けにはなるだろう。 Clarity APはベイジアン分析を行うことでシステムやソフトウェア、ネットワーク、運用における信頼性と可用性をモデル化するソフトウェアである。 このソフトウェアを使うことで、RAID 5とRAID 6の違いや、テープバックアップとディスクバックアップの違い、あるいはTier 1データセンターとAmazonのS3の違いを比較することができる。また、他にもリカバリプロセスなどを比較することができる。

 ベイジアン手法を用いることで複数のサブシステムからなるグループの総合的なばらつきを算出することが可能になる。この技術は40年前まではほぼ忘れ去られていたものの、今や当たり前のように使用されているのだ(ベイジアン理論とそのソフトウェアに関する短いYouTubeビデオを、ここで視聴することができる)。

 Clarity APは複雑なシステムにおいて期待できる可用性を算出し、ダウンタイムとデータ損失のコストを組み入れることで、あるコンフィギュレーションにおいて期待できるアップタイムとともに、ダウンタイムのコストも算出してくれるのだ。

 この調査はコストとデータの可用性について着目したものである。そして、これはアプリケーションの統合やセキュリティ、パフォーマンス、整合性が最低限度の業務要求に見合っていることを前提としている。

 また、従業員数は20名程度であり、NetAppが提供しているような高品質のネットワーク製品を使用しているという前提を置いている。

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