技術資料を2万ページ翻訳、今年は問題解決に焦点:開発者を支援するMS

冨田秀継(編集部)
2009-03-09 17:38:01
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 マイクロソフトは各種製品の開発にあたって、日本のユーザーの声を本社経営陣に伝え、日本品質の浸透に努力しているという。また、マイクロソフト製品の導入、開発、運用には、現場の開発者の理解が欠かせないことから、技術情報の拡充にも努めている。

 同社は「Power to the Pro」というプロジェクトでITエンジニアを支援してきたが、これを「Power to the Pro 2009」として、問題解決のためのサービスと、スキルアップ支援を拡充する。

1年で約2万ページの技術文書を翻訳

牧野益巳氏 牧野益巳氏

 マイクロソフト日本法人は、2009年から2011年の中期経営方針において、「日本品質の追求と提供」をひとつの旗として掲げている。「日本品質の向上に全社をあげて取り組んでいる」と語るのは、同社製品の品質を専任で監督するポスト「チーフ クオリティ オフィサー(CQO)」の任にある牧野益巳氏だ。

 マイクロソフトでは2007年のCQO設置以降、製品開発段階から日本市場に適した技術検証に取り組んできた。特に日本語の技術資料の拡充には「相当力を入れている」(牧野氏)状況で、独自に予算を割き、翻訳ドキュメントを提供してきたという。

 ここでいう翻訳ドキュメントは主にMSDNやTechNetに掲載されるが、両サイトでよく見かける機械翻訳によるドキュメントではなく、人によるクオリティチェックを経たドキュメントの作成に投資をしてきたという。

 その数は2008年3月から8月までで1万ページ、8月からの半年で9000ページに及ぶという。

 今回、マイクロソフトが公開した技術資料の増分ページ数には、Windows Vistaが50ページしか翻訳されていないなど、いくつか不自然な点が疑問として挙げられたが、同社執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏は、「Vistaのドキュメントは元々、非常にたくさん用意していた」と述べ、「(50という数字は)本社が用意したものではなく、ユーザーからのフィードバックや声を聞いた上で、独自に投資して追加した分だ」と説明した。

独自に投資して拡充した日本語の技術資料。Internet Explorer 8は2927ページ(機械翻訳を除く)(画像をクリックすると拡大します) 独自に投資して拡充した日本語の技術資料。Internet Explorer 8は2927ページ(機械翻訳を除く)(画像をクリックすると拡大します)

 こうした技術文書への窓口となるのが、MSDNやTechNetといった技術情報のポータルサイトだ。マイクロソフトでは必要な情報を簡単に、素早く入手できるように、まず昨年11月に両サイトのトップページをリニューアル。以後、独自エンジンで提供していた検索サービスをLive Searchに入れ替えたほか、情報の階層構造を見直すなどの改善に取り組んできた。

要望強いSilverlight(RIA)とWindows Azure(クラウド)

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