クラウドアプリケーション開発の方法論:マイクロソフトがエッセンスを披露

杉山貴章(オングス)
2009-01-30 19:00:01
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クラウド環境でのアプリケーション開発の方法論

 萩原氏が講演の中で再三指摘したことは、クラウドでは可用性の実現を大前提とし、そのために一貫性はある程度犠牲にしなければならないということである。

 可用性と一貫性の間には「CAP」と呼ばれる定理が成り立つという。これは「Consistency(一貫性)とAvailability(可用性)、Partition(分割)の3つは同時には成立しない」という定理であり、クラウドの場合にはAとPのためのCを諦めなければならないということである。

 したがって、クラウドに対するスケールアウト設計の指針は一貫性よりも可用性を重視することになる。そのため、次の手順に従って設計を進めることが重要だと同氏は指摘する。

  • アーキテクチャ定義
    1. SOAに基づく機能分割
    2. 機能分割に従ったデータ分割
  • アプリケーション設計
    1. 分散トランザクションの回避
    2. 非同期による機能分割
    3. キャッシュの設計
  • 仮想化

 このうち、アーキテクチャ定義の段階では特定のアプリケーションに依存しないことが前提だと萩原氏は言う。アーキテクチャはプロジェクトの要求よりも先にあるもので、個別の要件はアプリケーション設計の段階で初めて考慮すべきものだからである。

 講演では、この順序に基づく実際の作業をどのように進めていくかについて、具体例を挙げながらより詳細な解説が行われた。

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