最初からXenを組み込んだPCが出荷される:Xenプロジェクト創始者の将来予測

杉山貴章(オングス)
2008-11-28 19:30:01
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さらに小型化する仮想化のターゲット

 エンタープライズ分野からはじまってクライアント分野に至った仮想化の波は、さらに小さいコンピュータ、すなわちスマートフォンやPDAにまで達しようとしている。すでにサムソン電子はARMプロセッサ上でXenの実装を進め、スマートフォンで3つの仮想マシンを動かすという試みを行っている。

 Pratt氏は、「このような組み込み機器に対する仮想化はまだこれからという段階だが、Xenはクライアントの仮想化と同様に非常にいいポジションにいる」と自信をのぞかせている。もっとも組込み分野の場合、サーバ分野とは市場が異なるため、アプローチの仕方も変わってくると同氏は言う。

 「サーバ分野の場合、テクノロジーの選択は主にエンドユーザが行います。これに対して組込みの場合はメーカーが選ぶケースが多いため、Xenとしても基本的にはデバイスメーカーからのアプローチを待つかたちになるでしょう。とはいえ、それでもXenがオープンソースであることの優位性は高く評価されると思います。優れた技術がすぐに利用できるのに、新しく1から開発する理由はありませんから」

 最後に、Xenの今後のリリースについて伺った。Xenプロジェクトでは6カ月単位で新バージョンのリリースを行っており、次のリリースはバージョン3.4になる。ここでは前述のクライアントに対する仮想化技術が実装される予定だ。また、新しいI/Oのフィーチャーが加わり、ネットワーキングのパフォーマンスが大きく向上するはずだとPratt氏は言う。

 「Xenサーバはすでにかなり成熟しています。ですから仮想化に興味を持っている方はぜひ実際に使ってみて、VMWareをはじめとした他社製品と比較評価してみて欲しいと思います。きっとXenが勝つと思います」

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