最初からXenを組み込んだPCが出荷される:Xenプロジェクト創始者の将来予測

杉山貴章(オングス)
2008-11-28 19:30:01
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クライアント仮想化のニーズはセキュリティから

 同氏は、ユーザがクライアントを仮想化したがる一番の目的はセキュリティの向上だろうと指摘している。

 PC上で複数の仮想マシンが動作している場合、それぞれの仮想マシンには完全に独立した環境を構築することができる。例えば、ある仮想マシン上のOSに障害が発生したり、ウイルスやマルウェアに感染したとしても、他の仮想マシンを安全に使うことが可能だ。アプリケーションごとにOSを切り分けるということもできる。

 「問題は仮想化のオーバーヘッドによるパフォーマンスの低下です。その点、Xenは小型かつ軽量であり、パフォーマンスも高いという点で一歩リードしていると考えています」

 クライアント分野の場合、ユーザがどこまで仮想化を意識する必要があるかという点も興味深い。現状ではユーザが自分でハイパーバイザーを導入しその上に仮想マシンを構築、配備する必要があるため、当然ながら仮想化に関する知識が不可欠だ。しかし、個々の仮想マシン自体は通常のPCと全く同様に利用できるため、それ単体では仮想化を意識して使う必要はない。

 Pratt氏は、将来的には工場出荷の時点ですでにXenが組み込まれたPCが出てくるだろうと語る。そしてその流れは業界全体に広がっていくだろうと予測している。

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