OracleのApplication Gridを可能にしたBEA JRockit

大野晋一(編集部)
2008-09-23 08:30:00
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 Oracle OpenWorldで「Application Grid」という概念が公開された。複数のミドルウェアを束ねて仮想化し、その上にアプリケーションを載せることで可用性や利用率を高めようというものだ。

 このApplication Grid、裏で活躍しているのは買収によって手に入れた、BEA JRockitとCoherenceである。

 JRockitはJavaのVirtual Machine。Gridや仮想化といった高可用性機能をもち、用途に応じてガベージコレクションに要する時間を極限まで短くしたり、計画的なガベージコレクションの実行といった機能も持つ。もちろん、パフォーマンスにも秀でている。

 Coherenceはデータグリッドと表現される製品で、複数のデータソース(データベースやWebサービスなど)を束ねて仮想化し、ミドルウェアに対して単一のデータソースとして振る舞う。

 ふたつのGrid対応インフラ技術を同時にコントロールできる管理環境を単一のコンソールから制御することでApplication Gridが実現されている。アプリケーションへの負荷が高まると、JRockitとCoherenceが必要に応じてノードを増やしリソースの使用率を提言させる。また、ノードが落ちた場合にはフェイルオーバーも行われる。

 こうした制御を行っているのはBEA由来のWebLogic Operation Controlだ。

 筆者はOracleがBEA Systemsを買収したとき、Tuxedoおよびその顧客ベースが目的で、ほかの技術に興味を持っているとは考えていなかった。しかし、WebLogicやJRockitもOracleの中で着々と進化を続けそうだ。BEAの技術的な歴史についてはbuilderの記事にもまとめてあるので是非一読願いたい。なぜ、Application Gridのような技術が出てきたのか考えながら読んでいただけると新しい発見があるかもしれない。

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