Googleをアプリケーションプラットフォームとして利用する

文:Tony Patton(Special to TecRepublic) 翻訳校正:石橋啓一郎
2008-07-08 08:00:00
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 近年、コラボレーションという言葉が流行している。数年前には、コラボレーションはIBMのLotus NotesやNovellのGroupWiseなどの先端的なグループウェア製品で知られていた。

 これらの製品はまだ出回っているが、現在ではコラボレーションはあらゆる場所で見られるようになっている。電子メールから、FacebookやBloggerなどのサイト、Microsoft SharePointやLotusNotesなどのパッケージ製品にまで何にでもコラボレーションの機能が入っているのを目にすることができる。

 SharePointは、企業内のコラボレーションを推進するパッケージソリューションの良い例だ。これはMicrosoftの製品の中でももっとも成長の速いものの1つだが、値段も高い。Google Appsのサービスを調べる際には、私の念頭にはSharePointがあった。

 Google AppsとGoogle App Engineは一連のアプリケーションと独自のアプリケーションを構築するための開発プラットフォームを提供することによって、IT部門が必要なITインフラを提供するのを支援するものだ。以下では、これら2つの製品について見ていく。

Google Apps

 Google Appsはオンラインアプリケーションのセットを提供するもので、次のものが含まれている。

  • Gmailにはアドレス帳と検索機能があり、Googleトークとカレンダーが統合されている。
  • Googleトークは連絡先とのリアルタイムコミュニケーションを行うためのインスタントメッセージツールだ。ファイル共有と音声通話の機能も含まれている。
  • Googleカレンダーは使いやすいカレンダーでスケジュールを整理するもので、グループの人たちとの間でそのスケジュールを共有することができる。それに加え、このカレンダーを現在ユーザーが使っているプラットフォームと統合する機能もある。
  • Googleドキュメントを使うと、文書、表計算シート、プレゼンテーションを作成することができる。GoogleドキュメントはMicrosoft Officeスイートの製品などで使われている文書フォーマットをサポートしているため、既存のシステムと併用することも容易だ。Googleドキュメントは、他のユーザーとのリアルタイム共同作業の機能も備えている。
  • Start Pageでは、自分のスタートページをカスタマイズして作成するし、電子メール、カレンダー、他のウェブサイトなどのツールを持たせることができる。
  • Google Sitesはウェブアプリケーションを共同で構築し、編集できるウェブページを提供する。これは、Googleのすべてのパワーを結集するものだ。例えばこれを使えば、動画、通常のHTML、Googleガジェット、Googleドキュメントの表計算シートなどを埋め込むこともできる。限界はユーザーの想像力だけだ。また、これを使ってコラボレーションのための場を作ることもできる。Google Sitesを使った時、私の頭にはwikiのことが浮かんだ。

 Google Appsは、SharePointやLotusNotesなどの確立された製品の強力な代替ソリューションになりうる。Google Appsのセールスポイントは、これらを動かしたり、データを保存するためのインフラをGoogleが提供してくれているということだ(データはローカルに保存することもできる)。それに加え、すべてがブラウザ上で動作するため、ユーザーのコンピュータに何かを追加でインストールする必要はない。

 新規ユーザーにとって、Googleのサービスのおける大きな魅力の1つは価格だ。小規模企業は時間も費用もかけずにGoogle Appsを使い始めることができる。Standard Editionでは前述のアプリケーションすべてを、すべての従業員が利用できる。また、Premier Editionはユーザーごとに50ドルで利用できる。Premier EditionではStandard Editionのすべての機能に加え、企業のための多くのツールを利用できる。これには、既存のシステムとの統合のためのAPI、ポリシーマネジメント機能、より多くのストレージ領域、カスタマーサポートが含まれている。また、学生はEducation Editionを利用できる。

 私のGoogle Appsに対する最初の感想は、これは素晴らしいサービスであり、特にこのようなインフラを構築するだけの資本を持たない小規模企業にとって魅力的だというものだった。また、モバイルも積極的にサポートされているため、このサービスは移動が多い従業員に対しても適している。読者には、この製品のあらゆる側面について詳しく説明しているNancy Conner氏の記事、"Google Apps: The Missing Manual"を読むことをお勧めする。

 現時点では、カスタムアプリケーションを除けば、Google Appsはグループや企業が必要とするほとんどすべてのものをカバーしている。また、Googleは残るカスタムアプリケーションについても答えを持っている。

  • コメント(1件)
#1 kolinz   2008-07-08 10:19:55
現在、社内にてGoogle Appsを利用中。コストパフォーマンスの良さとモバイル対応が決めてになり、導入しています。Lotus Notesを使っていくなかで、普段、在席率の低い社員は、自宅や持ち歩きのノートPCやスマートフォンで、Lotus Notesを利用することが厳しいという状況であったため、Webからメールやスケジュール管理、ドキュメント共有、共同作成、共同編集が出来ることにより、業務効率が向上するという効果が出てきています。

Google Appsでは運用するサーバーが不要ということも重要な点ですね。

今は、Googleを利用していますが、今後、更に魅力あるものが登場してきた場合、登場するかと思いますが、将来を見据えた上で、最適なものを利用すれば良いのではないでしょうか?そのためにも見極めるための技術(スキル)をモノにするために精進しつづけなければなりませんが・・・。
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