テスト環境の構築に使用できる仮想ツールにはどのようなものがあるのか?

文:Scott Lowe(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-06-25 08:00:00
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VMware

 IT業界では、「仮想化」と聞くと即座にVMwareを思い浮かべる人も多いはずだ。仮想化技術はずいぶん昔から存在しているものの、これほどまでに一般的になったのはVMwareのお陰である。そしてVMwareは、コストを削減したり、複雑さを管理したり、可用性を高めたりするための方法として、あらゆる規模の組織が必ず検討するほどまでに一般的なものとなっている。

VMware Workstation

 1999年に初めてリリースされ、現在のバージョンは6となっているVMware Workstationはおそらく、テスト用の仮想化プラットフォームとして最も一般的に使用されている製品だろう。同製品は堅牢かつ高速で、サポートもしっかりしており、WindowsとLinuxの双方のプラットフォーム上で稼働し、64ビットのゲストOSをサポートしており、さまざまな種類のゲスト仮想マシンもサポートしている。しかしVMware Workstationは無償の製品ではない。VMwareはこれを有償の製品として販売しているが、その価格に見合うだけの十分な価値があると私は考えている。私は数多くの仮想マシンを使用して、さまざまなソフトウェアをテストしてきたが、VMware Workstationは私の期待を裏切ったことが一度もなく、私が個人的に使用するテスト用プラットフォームともなっている。また、VMware Workstationはゲストマシンのマルチモニタ機能を始めとするさまざまな機能もサポートしている。こういったことから、エンタープライズレベルのテスト用デスクトップ製品としては、VMware Workstationが最適な選択肢となるはずだ。

 なお、VMware Workstationを用いてUSB機器のテストを行うことも可能である。VMwareベースのゲストOSにフォーカスのある状態で、USB機器をホストコンピュータにプラグインするだけで、そのUSB機器は該当ゲストOSから利用できるようになるのだ。

VMware Server

 約2年前にVMwareはGSX Server製品の販売を中止し、無償のVMware Serverを提供するようになった。これは、コストをかけずにVMware製品を試用してみたいという人々にとって素晴らしいツールとなっている。VMware Serverは、同社が有償で提供しているデスクトップ仮想化プラットフォームであるVMware Workstationと同様に、ホストOS(LinuxでもWindowsでも構わない)上にインストールするようになっている。また、VMwareには有償のVMware ESX ServerおよびVMware Infrastructureという基幹製品があることも忘れてはいけない。これらの製品はエンタープライズ向けの製品であり、高い可用性が提供されている。

 現在ベータ版として提供されているVMware Server 2.0では、基本的にGSX Serverのリブランド製品であったバージョン1.0と比較すると、数多くの機能拡張と機能変更が行われている。VMware Server 2.0はUSB 2.0機器や、64ビットのホストマシンおよびゲストマシン、さまざまなOSへの対応といった数多くの特徴を備えている。また、VMware Server 2.0のBeta 2では、私にとって重大な懸念事項であった点に大きな変更が加えられている。Beta 1では、快適だったシングルペイン形式の管理コンソールが跡形もなく消え去り、Webベースの管理コンソールに取って代わられていたのだ。このWeb版コンソールは、どんなに贔屓目に見ても貧弱なものでしかなかった。しかしVMwareは、Beta 2においてよりハイブリッドなアプローチを採用し、Webコンソール上での仮想マシン管理機能を残しつつも、独立した仮想マシンコンソール上での仮想マシンとのやり取りを可能にしている。

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