
倒産を招きかねない11の愚かなビジネス判断
- 「本音を言おう。女性は常に子供を欲しがるものであり、彼らをあまり昇進させてしまうのは危険だ」
- 「われわれ従業員には等しくチャンスがある。そうではないように見えるだけだ」
- 「Charleyは前の仕事で素晴らしい業績を上げたので、彼を昇進させた」
- 「物事が荒れている時には、時間を取って慎重に判断した方がいい」
世界最大の広告代理店であるWPPは、たった2年前にこの考えを持っていることを理由に同社のトップを解雇したところであり、今でも確かにこのようなことは存在している。もしまだ知らないのであれば、教えてあげよう。女性はこの態度にうんざりしている。これは、北米の多くの新興企業が女性に率いられている理由の1つでもある。
経営陣や理事会がみな同じような男性で占められているというのは、本人たちには賢明で居心地よく感じるかも知れないが、よりよい経営判断のための新しいアイデアの流れを減らしてしまう。私は女性のCEOを持っているのが米国の大企業の6%未満に過ぎないことに驚きを感じるし、白人の男性以外に率いられている企業の数は少ない。この点に関する研究の成果は明らかだ。多様性を重んじる制度を持つ企業は、株主ROIも利益幅も他の同様の企業よりも良好だ。そして余談になるが、すべての人を平等に扱うのは人道的でもある。
ある役割において優れている人物は、さらに広い役割もやはり優秀にこなすだろうと仮定するのは、その従業員にとっても組織にとっても致命的になり得る。このやり方では、その人を能力の水準以上に昇進させてしまう可能性がある。例えば、ある人が素晴らしいエンジニアであるということは、彼がエンジニアの部門を管理するのに必要なスキルを持っていることを意味しない。同様に、競合他社との競争に打ち勝つ強さを持った人が、グループやチームを管理するのに必要な能力を持っているとは限らない。それらのスキルセットは異なっている。
実際問題として、一般に遅くなるくらいならやらない方がましだ。Fordの衰退の理由は、市場の変化への対応が遅すぎ、失地回復を不可能同然にしてしまったことだ。困難な経済状況に見舞われ、賢い競合他社がある中で、Fordは経費を削減し、利益率の低い車種と販売ルートの販売量を減らして「成功の道」を守ろうとした。そして、同社はリンカーンやジャガーなどの精彩を欠いた高級ブランドで高所得の顧客を追い求める一方で、同社が持つ本来の魅力である、カムリやシビックなどのスマートで見栄えのいい車種を長い間無視した。結果として、Fordは今後も米国第2位の自動車会社には返り咲くことはできず、グローバル経済の中の単なる興味深いニッチプレーヤーの1つになる可能性が高いだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
- コメント(4件)
安っぽい90年代と断ずる割に信憑性があるってことは、結局進歩して無いってことですね。
それを認めたくないだけに見える。
これらの条件ってほとんど日本企業に当てはまる事柄ばかりですね。
「人件費削減=リストラ」という錯誤、
不適切な社内福利厚生水準、
未だ根強い女性・子育て差別、
成果主義を標榜した不適切な競争、
「学校履歴」で人を判断する学歴社会、
日本の経済、内需、国際競争力を阻害する要因として
もうずーーーーーーーーーーーっといわれてることですよね。
ここでまた少し出されている・・
それだけのお話ですよ。
とはいえ、弱い人間は飲み込まれてしまうのですがね。
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そして、
こういうことを言う経営者は決まって会社を倒産させる。
90年代の安っぽいビジネス本の内容だ。