
倒産を招きかねない11の愚かなビジネス判断
- 「我が社は非常に成功しているので、成長のスピードを早めよう」
- 「スーパースター経営者を雇えば、わが社の業績はよくなる」
- 「わが社は非常にクールなので、いつでも才能ある人材を得ることができる」
- 「仕事の場に家庭が入り込む余地はない」
非常に速い速度で拡大を進めることはスターバックス現象とも呼ばれるが、素晴らしい概念を広めすぎると退屈で一般的なものになってしまう場合がある。その結果、店舗はみな同じようになってしまい、従業員は怠惰で、競争に弱くなってしまうかも知れない。すぐに、あらゆる町に2つ以上のコーヒーショップができ、あらゆるファストフード店で安く素晴らしいコーヒーが提供されるようになる。このようなことは多くの業界で繰り返し起こっているが、これが起こるのは小売業界やサービス業だけに限ったことではない。多くのアナリストが、Boeing、Gateway、Atari、Westinghouseなどのかつて偉大だった企業の沈滞は、拡大が速過ぎたことが原因だったと示唆している。
そのような人材は、どちらかと言えば会社の面倒を見るよりも自分自身をブランドとして売り出すタイプである場合が多く、結果としてその会社は失敗する。スーパースターを経営者に据えた企業に何が起こったかを調べてみるといい。例えばHPのCarley Fiorina氏、Ed Zander氏(今でもMotorolaにいるが、大きな圧力を受け ている)、Home DepotのRobert Nardelli氏(今ではChryslerの最高経営責任者(CEO)を努めている)などはどうなっただろうか。これらすべての企業は、スーパースターたちに大金を払ったが、彼らは非常にお粗末な業績しか残せなかった。
才能ある人材を惹きつけることができるのを当たり前だと考えていた、かつてクールだった企業が、今ではその力を失っているという例はいくらでもある。例えば、GAP、Yahoo!、General Motorsなどは、すべてかつては「これこそ働くべき場所」だと考えられていた企業だ。しかし、それらの企業が優秀な人材が他の企業に行ってしまうことに気付いた時には手遅れだった。彼らの業績が、自信を持ちすぎてしまうとどうなるかを示している。今日の経済状況と世界規模の市場の状況では、クールさは儚いものであり、優秀な従業員の雇用機会は非常に幅広いものになっている。
適切な母親・父親の産休制度や保育制度は、組織の長期的な成功に影響を与える。今日の労働者は、従業員の家族に対する考えを尊重してくれる企業で働くことを希望しており、そのために転職する。多くの国では早晩国民に医療や年金を提供できなくなる可能性が出てきており、この問題はますます大きくなっている。多くの若い女性は働いており、多くの若い男性は育てられる間に家族の重要性を教え込まれている。SASのような企業は、市場のもっとも優秀な人材を惹きつけ、引き留めておきたい企業にとって非常によい例となるだろう。そして、これは企業の売上げやROIを損なうものではない。
- コメント(4件)
安っぽい90年代と断ずる割に信憑性があるってことは、結局進歩して無いってことですね。
それを認めたくないだけに見える。
これらの条件ってほとんど日本企業に当てはまる事柄ばかりですね。
「人件費削減=リストラ」という錯誤、
不適切な社内福利厚生水準、
未だ根強い女性・子育て差別、
成果主義を標榜した不適切な競争、
「学校履歴」で人を判断する学歴社会、
日本の経済、内需、国際競争力を阻害する要因として
もうずーーーーーーーーーーーっといわれてることですよね。
ここでまた少し出されている・・
それだけのお話ですよ。
とはいえ、弱い人間は飲み込まれてしまうのですがね。
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そして、
こういうことを言う経営者は決まって会社を倒産させる。
90年代の安っぽいビジネス本の内容だ。