ハイパーバイザの争いは仮想化市場争奪戦の前哨戦か?

文:Suzanne Tindal(ZDNetオーストラリア) 翻訳校正:アークコミュニケーションズ、坂野裕史
2008-05-23 08:00:00
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 「そうした方針には一理ある。VMWareは主として仮想の側に焦点を合わせているから」とGartnerのSargeant氏は付け加えた。

バランスを取ること

 すべてのサーバにハイパーバイザが存在することになるかもしれないが、実際の用途ははっきりしない。調査会社のIdeas InternationalのバイスプレジデントであるGary Burgess氏は、この技術の採用速度を落とす可能性がある要因として、企業がこの技術に慣れ親しんでいないという問題や、アプリケーションソフトウェアのライセンスの問題を指摘している。

 Burgess氏は最近のブログで、採用をためらう潜在的な理由として、この技術のために必要なスキルが足りないという問題、隠れたコストがあるのではないかという恐れ、1台の物理サーバ上に複数のアプリケーションがあるために生じるリスクに関する心配なども指摘していた。サーバが停止すれば同時にすべてが停止するリスクがあるのだ。

 企業が仮想化された環境を受け入れるためには新しいスキルが必要になるという意見に、GartnerのSargeant氏も同意している。「仮想化によって、ユーザーが過去に行ってきたことの多くが変わる。購入するものが変わる。仮想化された環境の中では操作の方法が変わる。バックアップとリカバリ、障害復旧に取り組む方法などの事柄も変わる」そして、この技術のメリットを簡単に定量化できない組織では、こうした別途必要になるスキルのコストが正当化されないだろうと付け加えた。

 企業はより大型のサーバーを購入することになり、その使用に伴って関連コストが生じるなどの隠れたコストがあるという点でも、Sargeant氏の見解は一致している。「重要なのは、こうした追加のコストが、仮想化された環境から得られるメリットによって相殺されるかどうかだ」

 Sargeant氏は「1つのかごに多くの卵を入れる」ことについても、得られるメリットとリスクを対比して考えるべき問題だと言っている。「バランスを取ること」が大切なのだ。

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