ハイパーバイザの争いは仮想化市場争奪戦の前哨戦か?

文:Suzanne Tindal(ZDNetオーストラリア) 翻訳校正:アークコミュニケーションズ、坂野裕史
2008-05-23 08:00:00
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 ハイパーバイザは、どこにでも存在するようになるばかりではなく価格も下落するので、これら3つのベンダーは別のところで収入源を探すことになる、とSargeant氏は言う。「ハイパーバイザから収益を上げることにはならない。価値が付加されるのはその上になる」

 この領域でそのような意図があることを最初に認めたのはCitrixである。システムエンジニアリングとソリューションアーキテクチャのオーストラリアおよびニュージーランド地域マネージャーであるToby Knight氏は、「ハイパーバイザは日用品だと見なしている。本当の価値は、ハイパーバイザではなく管理の領域にある」と語った。

 これはCitrixだけの見解ではない。GartnerのSargeant氏も、「皆、同じ市場を追いかけようとしている」と述べている。

 ただし、仮想化の市場は飽和したとは程遠い状況にある。Gartnerの最近のレポートによれば、x86サーバーの仮想化市場のうち、対応が行われたのは6%だけだと判明した。

 「氷山の一角にぶつかっただけだ。中堅、中小企業向けの市場では動きが始まったばかりで、どのベンダーもこの市場で多くを販売していないが、量的に期待できるのはこの市場なのだ」とHPのVan der Zweep氏は語る。

 GartnerのSargeant氏によれば、Microsoftが利益を得られるのは中堅、中小企業向けの市場である。「Microsoftにとって可能性があるのは小規模から中規模の企業だ。大企業の大半は、まだVMwareが握っているだろう」

 Citrixは、仮想化の技術はもとより物理デバイスにかかわる技術にも力を注ぐことで、VMwareとの差別化を図りたいと考えている。CitrixのKnight氏は、一部のアプリケーションは仮想環境では正しく動作しないので、適切なタイミングで適切なデバイスに負荷を配分することによって差別化したいと述べている。

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