デルの仮想化新製品の意味するところ

文:Dan Kusnetzky(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-05-14 08:00:00
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現状分析

 この発表の柱は、VMwareやCitrixのハイパーバイザと組み合わせることのできる2つの新システムである。そして、Egeneraの強力なPAN ManagerとDellのEquallogicストレージシステムが追加されたことで、サーバの仮想化環境は新たな高みに引き上げられたと言ってもよいだろう。このシステムはパワフルで、スケーラビリティにも優れているように見える。

 HPやIBM、Sunであれば、Kusnetzky Groupのモデル(このモデルに関する詳細は「Sorting out the different layers of virtualization(仮想化におけるさまざまなレイヤを整理する)」を参照してほしい)で示される各レイヤに対するソリューションを提供できるものの、Dellの今回の発表でカバーされているのは、この包括的モデルにおける3要素、すなわちプロセスの仮想化レイヤにおける5つの要件のうちの1つと、ストレージの仮想化レイヤ、そして仮想リソースの管理のみである。アクセスの仮想化レイヤやアプリケーションの仮想化レイヤ、あるいはプロセスの仮想化における他の要件、ネットワークの仮想化レイヤについてはいっさい触れられていない。仮想マシンソフトウェア単体の分野でも、NovellやOracle、Red Hat、Sun、Virtual Ironが提供するものについてはいっさい触れられていない。

 とは言うものの、このことはDellのソリューションポートフォリオに弱点があるということを意味しているわけではない。Dellは他のハードウェアサプライヤとは異なり、自社で仮想化ソフトウェアを開発するのではなく、他のサプライヤと提携する道を選んだということを意味しているに過ぎないのだ。

 Dellは、自社のソフトウェアテクノロジを強みにするのではなく、自社のハードウェア価格/パフォーマンスを強みにして組織を惹きつけ、Dell主体の構成を選択してもらおうと考えているようだ。

 あなたの組織は、こういった考えに基づいてビジネスやミッションクリティカルなソリューションのためのプラットフォームを選択するだろうか?それとも他のサプライヤが提供している仮想化テクノロジのポートフォリオの完全さに基づいてサプライヤを選択するだろうか?

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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