ものごとをよりうまく説明するための10のヒント

文:Calvin Sun(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-05-13 08:00:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

#3:相手が理解できないような表現を避ける

 何かについて説明している時に、相手の目がボーッとしているように見えたことがあるだろうか?もし見えたことがあるのであれば、それはひょっとしたらあなたが相手のことを考えずに話していたからであるかもしれない。こういったことは、専門用語や頭字語や略語を使用している場合によく起こる。あなたの話している相手は、あなたが専門としている分野の知識を持ち合わせていないかもしれないため、できる限り判りやすい用語を使用すべきであるということを忘れないようにしよう。

 頭字語についても同じことが言える。こういったものは重要であるものの、使用するのであれば、誰もが理解できるようにそれを「正式な言い方」で述べた後、頭字語を括弧書きの補足として述べるようにすべきである。こうすることで、Situation Normal, All Fouled Up(SNAFU)、すなわち「状況はいつも通り、すべてめちゃくちゃ」というシナリオを避けることができる。

 IT業界内でさえ、同じ頭字語が異なるものごとを表していることもある。例えば、Active Server Page(アクティブサーバページ)もApplication Service Provider(アプリケーションサービスプロバイダー)も頭字語はASPとなる。こういったことは、ベトナム戦争時代の良心的兵役拒否者にまつわる笑い話にも登場する。これは、若い女性が退役軍人である父親に、自分の恋人を初めて会わせるという話だ。この女性はとても緊張していた。というのも、その恋人は良心的兵役拒否者(Conscientious Objector)であったからだ。父親が娘の恋人に素性を尋ねた際、恋人である青年はおどおどしながらCOだと答えた。その答えを聞いた父親は青年の背中を手で叩き、彼を讃えたのだった。この父親は、彼が司令官(Commanding Officer)だと勘違いしてしまったというわけだ。

#4:相手を見下さないようにする

 上記の3番を実践する際、極端に走ることがないように注意しよう。相手が3歳児ほどの知性しか持ち合わせていないかのように話すことによって、その相手は侮辱されているように感じてしまうのだ。私が実施しているコミュニケーション上達講座に参加していたある人物は、これを「お子様コミュニケーション」だとうまく評していた。

 ここでギリシア神話の話をしておこう。スキュラとカリュブディスという魔物はそれぞれ、海峡を挟んで獲物を待ちかまえている。そこを通る船がスキュラに近付き過ぎると破壊され、乗組員たちはスキュラの餌食になってしまう。しかし船がカリュブディスに近付き過ぎると、今度はカリュブディスの作り出す渦に船が飲み込まれてしまうのだ。このため、この海峡を通る船はちょうど真ん中を通らなければならないのだ。顧客と話をする時も、これと同じことが言える。つまり、説明は難しすぎても易しすぎてもいけないのだ。

#5:相手の理解を推し量るための質問を行う

 質問を口にするのはあなたの話している相手のみ、ということではいけない。相手が理解したかどうかを確認するため、あなたも質問すべきなのだ。あなたの質問は、相手から詳細な情報を引き出せるような自由回答を求めるものや、「はい」や「いいえ」といった定型の答えを求めるものとすることができる。いずれの場合でも、あなたから質問を投げかけることによって、相手が理解しているかどうかをあなたが気に掛けているということを、彼らに伝えることができるはずである。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]