エンジニアが学ぶべきコミュニケーションスキル

文:Joe Rosberg(TechRepublic) 翻訳校正:原井彰弘
2008-02-26 17:21:02
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 先日、私はTechRepublicのメンバーから電子メールを受け取った。職場での自分の業績を向上させるにはどうすればよいか悩んでおり、アドバイスが欲しいというのだ。どうやら、彼女は仕事を続けていくに当たって問題を抱えており、さまざまな理由でいくつかのポジションを解任されてしまったようなのである。その理由としては、プロ意識の欠如や、同僚との関係を十分に築けなかったこと、果たさなければならない役割を果たせなかったことなどがあった。彼女は自分が成功できるだけの技術スキルがあると信じているものの、対人的なやりとりがもっとも大きな難問として立ちはだかっているようだ。

 これを読んで、彼女が相談してくれたことに対し、私はすぐに立ち上がって拍手を送りたいと思った。自己分析は多くの人にとっては非常に難しいことであり、自分の問題点を認めることはなおさら難しいのだ。TechRepublicの上級編集者であるToni Bowerは、最近ブログに「Why some co-workers will never admit to mistakes」(同僚はなぜ間違いを認めないのか?)というタイトルで、なぜ失敗を犯したことを認めるという簡単なことができない人がいるのかについて調べている。我々は皆失敗を犯すのであり、皆何かしら個人的な問題を持っている。そして、成長することによって自分自身だけでなく他の人に対しても利益をもたらすような部分を持っているのだ。それを悟って認めることが、解決に向けて前進するためには間違いなくとても大きなステップ、そしておそらくもっとも重要なステップとなるのである。だから、その点で彼女はスタンディングオベーションに値するわけであり、彼女は直面している課題に立ち向かえると確信している。彼女はすでにそのようなことを認められるほど強いと証明されているのであり、実際に変わるだけの強さは現実に自分の手の内にあるのである。事実、私には単に解決策が彼女の手の内にあるだけではなく、彼女がそれを抱擁していると分かる。

 ここで、彼女の困難に対する私の見解を書こう。そして、考えるためのきっかけになるかもしれないことを私が与えよう。

 技術的な仕事には、人間的な仕事と呼んだ方がよい仕事が数多く存在する。コンピュータの利用者だらけのオフィスでサポートも行っている人間として、私は直ちに技術的な解決策について考えるよりも、利用者の観点から問題にアプローチする方が重要であると感じさせられることがたびたびある。利用者が重大な問題だと考えていたことを見逃して、そこで起こっている技術的な側面のみに注目するというありがちな考え方の犠牲になってしまったことは、私にもあるのだ。Stephen Covey氏は「Seven Habits of Highly Effective People」という本で、「まず、理解しようと努め、そして次に理解されようと努めよ」と述べている。技術者が、利用者が抱えている問題を自分自身の問題として捉えることができれば、利用者の視点から問題にアプローチして解決することができるのだ。技術的な問題ではなく、利用者の問題を解決するように心がけよう。そうすれば、ときにはまったく異なった方針で、そうではなくても少なくとも違うアプローチで、解決を図ることができるだろう。結局、技術それ自身はあまり役立たないのだ。重要なのは、その技術を使いこなす人間なのである。我々は彼らを相手にすることがしばしば必要になる一方、そこで必ずしも技術が必要になるとは限らないのだ。

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