マイクロソフトとDockerによるクラウドアプリケーションのパッケージ仕様「CNAB」

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部
2018-12-07 11:30:00
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 クラウドネイティブアプリケーションのインストールは、一筋縄ではいかない場合が多い。この技術はまだ新しく、クラウドネイティブな技術に詳しい開発者やシステム管理者を見つけるのが困難なことも問題に拍車をかけている。DockerMicrosoftは、この問題を解決するため、誰でも簡単にクラウドネイティブアプリケーションをインストールできるようにする技術「Cloud Native Application Bundle」(CNAB)を発表した。

 Kubernetesを立ち上げた開発者の一人であり、現在はMicrosoftのソフトウェアエンジニアであるBrendan Burns氏は、「分散アプリケーション一式を、USBメモリからインストールすることを想像してほしい」とツイートしている。これが、CNABの最終的な目標だ。

 CNABはオープンソースのパッケージフォーマット仕様で、BitnamiHashicorpなどの企業とのパートナーシップの下で開発が進められている。CNABのフォーマットは、分散アプリケーションのパッケージ化、インストール、管理を行うために作られたもので、基盤技術として、JSON、Dockerコンテナ、OpenPGPが使用されている。

 Microsoftのプリンシパルエンジニアであり、オープンソースプロジェクト「Kubernetes Helm」を率いているMatt Butcher氏は、「CNABを利用すれば、1つのインストールファイルで分散アプリケーションを管理し、信頼できる形で異なる環境にアプリケーションのリソースをプロビジョニングでき、複数のツールセットを使用しなくてもアプリケーションのライフサイクル全体を簡単に管理できる」と説明している

 CNABの特徴はツールチェーンに依存しないことだけではない。どんなクラウドでも利用できることも重要な特徴だ。Butcher氏は、「AzureからオンプレミスのOpenStack、KubernetesからSwarm、AnsibleからTerraformまで、どんな技術でも利用できる。ワークステーションでも、パブリッククラウドでも、外界から隔離されたネットワークでも、制約が多いIoT環境でも実行可能だ」とも述べている。

 CNABはまだ開発中の技術だ。MicrosoftとDockerの両方が、ほかの企業にもこの技術を実用可能な仕様に仕上げる作業に参加するよう強く求めている。

 またMicrosoftは、「Duffle」をリリースした。DuffleはCNABクライアントのオープンソースリファレンス実装だ。Duffleを使えば、CNABバンドルのインストール、アップグレード、アンインストールを行うことができる。また、これを使って新しいバンドルを作成したり、完全性を検証したりすることもできる。

 一方Dockerも、「Docker App」と呼ばれる新しいツールをリリースしている。これを使えば、CNABを使ってDockerアプリケーションを簡単に利用できるようになる。

クラウド

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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