ソフトウェア収益化の鍵は保守料から顧客体験に--ジェムアルト

渡邉利和
2018-04-18 12:06:00
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Gemalto ソフトウェアマネタイゼーション事業本部マーケティング担当ヴァイスプレジデントのJamshed Khan氏

 ジェムアルトは4月17日、同社のソフトウェア収益化事業に関する最新動向についてプレス向けに説明した。ソフトウェア開発者にとって今後の収益化の要が顧客体験になると指摘している。

 説明を行ったGemalto ソフトウェアマネタイゼーション事業本部 マーケティング担当ヴァイスプレジデントのJamshed Khan氏は、同社の広範な事業群のベースに、セキュリティ技術に基づく「Trust(信頼)」があると強調し、同社のソフトウェアマネタイゼーション事業がグローバルで49%の市場シェアを持つリーダーだと紹介した。

 さらに同氏は、市場の変化として、デジタルエコノミーの進展に伴ってソフトウェアの重要性が高まる一方、ビジネスモデルが変化しているとした。かつてのソフトウェア・パッケージやハードウェア組み込み型のソフトウェアなどの「製品」をいったん販売し、以後はメンテナンス料で稼ぐという古いモデルから、顧客に「Experience(体験)」を提供し、継続的に利用料を得るモデルへの転換が起こっていると指摘する。


Khan氏が紹介したPhilips Medicalでの活用事例。医療機器メーカーからヘルスケアサービス企業への変革に際してGemaltoのソリューションを採用し、医療機関などで利用されている同社のソフトウェアを含む製品の利用状況を効率かつ正確に把握するために利用しているという(説明会資料より)

 この結果、ソフトウェアの収益化を実現するための手法も、かつてのコピーガードのような手段ではなく、顧客ごとのライセンス契約状況やソフトウェアの利用状況を継続的に把握し、適切なやりとりを維持するような仕組みを構築/運用することが重要になっているという。その上で、販売されたソフトウェアとそれを活用している顧客、ソフトウェア開発企業のバックオフィス業務との橋渡しを行うための技術、製品、サービス、コンサルティングなどを提供するのが同社の役割だと位置付けた。


Sentinel Upの動作イメージ。顧客が利用しているソフトウェアのアップデート状況を顧客毎に適切に管理するツールとなる(説明会資料より)

ジェムアルト ソフトウェアマネタイゼーション事業本部長の高橋均氏

 また、最新製品として3月にトライアル版の提供を開始した「Sentinel Up」についても紹介。Sentinel Upは、顧客が利用しているソフトウェアに対して、開発側が継続的なアップデートを提供するためのツールになる。顧客が常に最新版のソフトウェアを利用可能とすることで、顧客体験の向上を実現する。フルリリースは7月を予定している。

 なお、3月にソフトウェアマネタイゼーション事業本部長に就任した高橋均氏は、同社の対外的なイメージについて、「SIMと言えばジェムアルト」としてモバイルサービスプロバイダーとしてよく知られる一方、ソフトウェアマネタイゼーション事業に関しては、かつての主力製品であった「ハードウェアドングル」から、オンラインライセンシングなどをカバーするトータルソリューションベンダーへと転換していることを強調した。

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