ヴイエムウェア、「VMware Cloud」の機能拡充--マルチクラウドの活用促進

藤本和彦 (編集部)
2018-03-08 12:15:00
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 ヴイエムウェアは3月7日、クラウドサービス「VMware Cloud」の最新アップデートに関する記者説明会を開催した。(1)VMware Cloud Services、(2)VMware Cloud on AWS、(3)VMware Cloud Provider Platform――の各サービスに実装される新機能や機能強化が発表された。

 VMware Cloud Servicesは、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドの運用管理を支えるサービス群。「Wavefront by VMware」「Cost Insight」「Hybrid Cloud Extention(HCX)」「Network Insight」「NSX Cloud」「AppDefense」「Discovery」の7種のサービスで構成される。今回は、Wavefront、Cost Insight、Hybrid Cloud Extentionの3つがアップデートされた。


 Hybrid Cloud Extentionは、これまで「HCXテクノロジ」と呼ばれていた技術をリブランドしたもの。vSphereで構築された仮想環境において、オンプレミスとクラウドの間でのワークロードのライブマイグレーションを可能にする。vSphere 5.0~6.5の異なるバージョン間での互換性も確保された。オンプレミスからクラウドへの全面移行や一時利用を促進する狙いがある。IBM CloudとVMware Cloud on AWS向けのサービスは既に利用可能となっており、今回は新たにプライベートクラウド向けのサービスが加わった。

 Wavefront by VMwareは、システムの性能を示すさまざまな指標をリアルタイムに監視/分析するプラットフォーム。クラウドアプリケーションやエンタープライズアプリケーションをはじめ、AWS、Google Cloud Platform、Microsoft Azureで稼働するワークロード、VMware Cloud on AWSなどパブリック/プライベートクラウドのインフラ基盤に対応する。今回新たにGCP、Chef、GitHub、Spark、Nginx+、Mesosなど45の機能を統合した。Pivotal Cloud Foundry用の指標追加、vRealize Operationsとの機能連携も図られている。

 Cost Insightは、オンプレミスやパブリッククラウド上で構築したVMware環境のコストをを計算・分析するためのサービス。今回のアップデートでは、オンプレミスからVMware Cloud on AWSへの移行に掛かる必要コストの見積もり評価機能を追加。また、Network InsighやvSAN ReadyNode Sizerと連携し、移行後のネットワーク通信量とストレージIOPSを計算できるようになった。コストのしきい値を設定する機能なども搭載する。

 さらに、新たなサービスとして「Log Intelligence」が加わった。vRealize Log Insightをベースとしており、VMware環境とVMware Cloud on AWSに対するリアルタイムなログ管理/分析機能を提供する。機械学習アルゴリズムやリアルタイムのログ分析機能を利用して、データセンターとクラウド環境で発生する異常を継続的にスキャンするとともに、ログ検索などが可能なダッシュボードを用意する。これにより、アプリケーションの振る舞いとインフラ基盤の健全性を統合的に可視化するとともに、スピーディなトラブルシューティングを支援する。監査対応や依存関係把握のためのコンテンツモデリングも実装する。

高橋洋介氏
ヴイエムウェア チーフストラテジスト(SDDC/Cloud) 高橋洋介氏
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