
ロボットソフトウェア市場拡大の波--エンジニアらに好機
ロボットソフトウェア市場の規模は、2022年には75億ドル(約8000億円)を超えると予想されている。
この数字は、MarketsandMarketsの新たなレポートで明らかになった。MarketsandMarketsは、この分野の著しい成長に関して調査を行っている。
ロボットソフトウェアの売上高は、2016年には8億4300万ドルだったが、2017年には11億ドルに増加した。
これは年平均成長率にして46%弱に相当する。この数字は、ロボティクスの導入が急速に進んでいることや、さまざまな業界が初めてオートメーションを取り入れようとしていることを反映したものだ。
ロボットソフトウェア市場の爆発的成長は、次の産業革命となりうる動きが起こりつつあり、それがオートメーションによって促されている中、ソフトウェアエンジニアやコンピュータ科学者にとって大きなチャンスだと言える。
筆者が2017年に書いたように、Rethink Roboticsなどの企業が、軽工業向けロボットを現場で簡単にプログラミングするための取り組みを進めていることで、ロボットは以前よりもずっと使いやすくなっている。
Rethinkの「Baxter」をはじめとする一部の協働ロボットでは、必要な手順を物理的にやらせるだけで、作業手順をプログラミングできる。
しかし、小規模な製造業の会社で、普通の人が産業用ロボットに複雑な作業を教えられる水準には至っておらず、このことが導入の妨げになっている。
ロボット業界では、オートメーションを検討する企業がロボットを導入しやすくなるよう、ハードルを下げるためのソフトウェアに多額の投資が行われており、このことがレポートが示したような前年比での大きな成長につながっているという。
ロボットソフトウェア市場の拡大は、キャリアの浅いコンピュータ科学者が多い現地サービス部門の急速な成長と歩調を合わせており、大学卒業から日が経っていない人材や、専門分野を変更して成長が速いロボティクス市場に参入しようとする人材にとって新たなチャンスとなっている。
オートメーションを推進しようとする企業にプログラミングのノウハウを行き渡らせるには、多くの訓練された技術者が必要となる。
筆者はこの流れは今後も継続し、才能のあるプログラマーに多くのチャンスをもたらすと考えている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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