Edge AIとクラウドAIの出会いがもたらす未来、Pepper×Azure協業の舞台裏

小林哲雄
2016-05-30 07:00:00
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日本マイクロソフト株式会社 クラウド&ソリューションビジネス統括本部 クラウド ソリューション アーキテクト 宮原誠治氏

 日本マイクロソフトが5月24~25日の2日間にわたり開催した開発者向けイベント「de:code 2016」では、過去最多の150を超えるセッションが行われた。本稿では、その中の「Pepper × Microsoft Azure 協業の舞台裏 ~未来の商品棚から広がる世界~」について紹介したい。講師は日本マイクロソフト クラウドソリューションアーキテクトの宮原誠治氏だ。

 PepperとAzureの協業は、3月8日に衝撃を持って発表された。それに続き、3月8~11日に東京ビッグサイトで開催された「リテールテックJAPAN 2016」でPepper×Azureによるロボット接客「未来の商品棚」のデモが披露され、これを見た企業から多くの問い合わせがあったという。今回のセッションでは、この協業の技術的な裏側を解説したいということだった。

 まず「なぜPepper×Azureなのか?」という点について。宮原氏は、Pepperだけではできない大量のデータ処理をAzureに任せることによって、デバイス間のコミュニケーションとデータ収集を行い、これらのデータをすべて活用できるクラウドAIの急速な進化とコンピューティングパワーを享受できることを理由に挙げた。


PepperにAzureを加える事で得られる能力

 Pepperで接客にイノベーションを与えつつ、バックエンドにAzureを使うことで、従来ものすごく予算と費用をかけなければ構築できなかった環境をより早く、お安く利用できるということをメリットだと宮原氏。リテールテックで展示したデモ環境は2~3週間で完成しているという。


Pepper×AzureではAzureの機能のうち主に赤枠で囲まれた部分を利用する

 ここでリテールテック版「未来の商品棚」のデモを行おうとしたが、やや不調。これはネットワークだけでなく、ステージの光源の関係で年齢推定がうまくいかなかったらしい。このデモはPepperが年齢を判断して、それを元に商品のリコメンドをSurface HUBに送信するというデバイス間でインタラクティブな操作ができるようになっている。最後にPepperが(商品確保のレシートプリンタが接続されていなかったので)「ごめん、調子悪いみたい」と発言して終了した。

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