日本オラクル、標準デザイン「Alta UI」開発--モバイルやクラウドでUX向上狙う

大河原克行
2014-11-28 19:31:00
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 日本オラクルは8月以降“モバイルファースト”の方針を打ち出し、モバイルアプリケーションへの取り組みを強化している。そうした中、同社は新たに「Oracle Alta User Interface(オラクルオルタユーザーインターフェース、Alta UI)」を11月28日に発表した。

 オラクルのクラウドアプリケーションとサービスの標準デザインに位置付け、オラクルのモバイルやクラウドのアプリケーション、ウェブアプリケーション向け開発ツールやフレームワーク製品と連携する。具体的には、オラクルがすでに提供しているモバイルアプリケーション開発フレームワーク「Mobile Application Framework(MAF)」、セキュリティ関連製品で構成される「Mobile Security」、開発環境やモバイル向けAPIを管理する「Mobile Cloud Service」と連携する。

 Alta UIは、ウェブベースとモバイルデバイス専用アプリケーションに、シンプルで魅力的なユーザーインターフェース(UI)を迅速に実現するためのデザインガイドラインとテンプレートを提供するものとなる。


日本オラクル Fusion Middleware事業統括 ビジネス推進本部 製品戦略部 シニアディレクター 清水照久
井上憲氏
日本オラクル Fusion Middleware事業統括 ビジネス推進本部 製品戦略部 担当マネージャー 井上憲氏

 「UIの標準化でクラウドとオンプレミス、モバイルとPCといった環境を問わずに同様のUIで利用できるようになる。人間が動作する環境での標準化は重要な意味を持つ」(日本オラクル Fusion Middleware事業統括 ビジネス推進本部製品戦略部シニアディレクター 清水照久氏)

 Alta UIでは、モバイルファーストでのデザイン、シンプルで整理されたレイアウト、明確な情報階層、ユーザーエクスペリエンスを向上する直感的なコンポーネントという4つの原則に基づいており、開発者やUIデザイナーはAlta UIを使用することで、アプリケーションやサービスの品質向上と配信の迅速化を優先でき、より少ない要件で洗練されたデザインができるようになるという。

 「Alta UIは、アイコンやテキストはより大きくするとともに、フラットなビジュアルデザインの採用、空白を広くとったデザインを実現しているのが特徴。モバイルファーストを前提としたデザインとしており、新たなスキルとデザインに対するアプローチを実現している」(日本オラクル Fusion Middleware事業統括ビジネス推進本部製品戦略部 担当マネージャー 井上憲氏)

 異なるデバイスや表示サイズにあわせて調整できるレスポンシブデザインのサポートや、モバイルアプリケーション開発フレームワークのMAFとJavaアプリケーション開発フレームワーク「Oracle Application Development Framework(ADF)」のコンポーネントであるADF FacesがAlta UIのガイドラインと連携する。

 MAFでは、UI開発のコンポーネントを標準化する「Oracle Application Mobile XML Components(AMX)」も提供する。

 「モバイル環境は、UIが変更されることが多い。たとえば、iOSやAndroidでは、OSがバージョンアップすることで、UIが大きく変化することもある。これまでは新たなUIやデザインへの対応コストはユーザー企業が負担していた。UIの変更作業、それを再配布、審査するのに時間がかかり、エンドユーザーからはその遅れなどに不満の声が高まるといった例もみられていた。AMXでは、これをオラクルが担保し、新たなUIに対して、なるべくリアルタイムで対応できるようにする」(井上氏)

Alta UIでのタブレット向けアプリケーションのダッシュボード
Alta UIでのタブレット向けアプリケーションのダッシュボード(日本オラクル提供)

 AMXでは、80以上の定義済みコンポーネントを用意。2カ月ごとにアップデートし、半年間でメジューバーショアップするというサイクルとしており、短期間に新たなフレームワークに対応できるという。

 Javaをモバイル環境でも動作させることで、Javaの技術を生かして、業務ロジックや開発資産をモバイル環境へ移行してもらうことができるとしている。「Javaでネイティブなアプリケーションを開発できるのがオラクルの特徴。エンタープライズアプリケーションの開発技術を転用することで、既存技術や資産を生かした迅速なモバイル活用を推進できる。オラクルだけがJavaを組み込んで提供している」

 「Mobile Application Frameworkでは、AMXの活用などで1回の開発でマルチプラットフォームへ展開でき、ビジネスロジックの開発ではJavaを活用。事前定義済みのコンポーネントを利用することで、UI開発をシンプルにし、ID管理とモバイルアプリケーション管理(Mobile Application Management:MAM)製品とのシームレスな統合を図ることができる」という。

 Mobile Securityでは、「Oracle Mobile Security Suite」でユーザー領域ごとにポリシーベースで管理できる。「1000人の社員に対して、100台のデバイスを活用することで資産コストを圧縮できる“COPE(Corporate-Owned, Personally Enabled、会社支給端末の個人利用)”といった環境でも使用者ごとのポリシーに基づいて、ユーザーへの適正なアプリやデータの配布、アプリの利用を制限するといったコントロールができる」とした。

 Mobile Cloud Serviceでは、ブラウザベースで利用できるモバイルUI開発ツールとして「Mobile Application Accelerator」を提供できることも強調した。「モバイル市場では、コンシューマーかコマーシャルかを問わずに管理するユーザー数が多い、管理対象のアプリケーションが多いという課題がある。オラクルのモバイルソリューションでは、こうした課題を解決する提案を中心に行っていくことになる」(井上氏)

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