エンバカデロ、64ビット版C++Builder--iOS、Android向けの開発環境も投入へ

大川淳
2012-12-07 14:41:00
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 エンバカデロ・テクノロジーズは12月6日、ビジュアル開発ツール「C++Builder」の64ビット対応版「64-bit C++Builder for Windows」を発表した。大容量のメモリ空間を利用できるようになるとともに、64ビットCPUの能力を活かし、より高いパフォーマンスを実現できるという。12月10日から出荷する。

 C++Builderは、WindowsとMacの双方で動作するネイティブアプリケーションを単一のコードベースから開発できる。今回の64ビット対応版は、このようなマルチプラットフォーム対応を可能にしているビジネスアプリケーションフレームワーク「FireMonkey FM2」をサポートしており、既存の「C++Builder XE3」を用いて作成したアプリケーションの稼働環境はWin32とMac OS Xに加え、Win64にも広がる。


藤井等氏

John Thomas氏

新井正広氏

 今回の製品は、最新のC++標準であるC++11に準拠、ライブラリもサポートしており、C++11の多彩な新機能を利用できる。エンバカデロ・テクノロジーズ日本法人代表の藤井等氏は「64ビット対応により、ハード本来の性能を100%活かすことができ、アプリケーションをできるだけ早く稼働させたい、リッチなユーザーインターフェースの実現といった要求に応えられる」とメリットを強調している。

 米Embarcadero Technologiesで製品担当ディレクターを務めるJohn Thomas氏は「以前のエンタープライズ環境では、Windowsやウェブだけを扱っていれば済んでいた。だが近年、この領域にもMacのほか、iOSやAndroidといったモバイル勢が台頭してきており、プラットフォームが増えてきたため、これらへの対応が求められている」と説明する。

 各プラットフォームに対応するために、プラットフォームごとに別々の開発環境やフレームワークが必要となるのでは開発側の負担やコストが過大になると指摘。「単一のソースコードで多様なプラットフォームに対応できることが重要」であると強調した。

 同社はモバイル向けの戦略も示している。現在、iOSとAndoridを対象にしたビジュアル開発環境を開発している。Delphi、C++を基盤にコンポーネントによるビジュアル開発が可能になるという。従来のWindowsとMacを対象にした開発環境との互換性を確保し、設計、開発、シミュレーション、デバッグ、配置までの一連の作業をサポートする。

 新しい開発環境は「プラットフォームの差異をフレームワークが吸収することが可能で、Windows向けの開発に従事してきた技術者は、Windows向けの開発スタイルをモバイル向けにも適用できる」(Embarcadero Technologiesローカライゼーション/ドキュメント担当マネージャー新井正広氏)という。iOS向けは2013年上期、Android向けは2013年中頃に発表される予定だ。

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