アドビ、ゲーム開発に必要なツールセットをCreative Cloudで提供開始

三浦優子
2012-12-05 19:20:00
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 アドビシステムズは「Creative Cloud」からゲーム開発に必要なツールだけを集めた「Adobe Game Developer Tools」の提供を12月4日に開始した。ゲーム開発を始めた時に必要となる基本的な開発ツールを1つに集めた。開発したゲームは、Windows、MacなどのPCから、Android、iOSといったモバイルデバイスまで同一コードで展開できる。

 Game Developer Toolsは、ゲーム開発に必要な「Adobe Scout」「Adobe Gaming SDK」「Flash C++ Compiler」「Flash Professional」という5本のツールをセットにして提供している。

 アドビシステムズのマーケティング本部デジタルメディア第二部・西山正一部長は「カジュアル、ソーシャルゲーム業界でFlashの採用が加速している。Facebookの人気ゲームトップ10の全てがFlashを採用しているほどだ。デスクトップとモバイルを同一のコードで提供できることで、ディストリビューションという観点で利点のあるツールと考えている」と話した。


キャプション

セットに含まれる新しいツールは3つ。

 Adobe Scoutは今回初めて提供される検証ツール。以前、開発コードネーム「Monocle」の名称で紹介されていたが、Adobe Scoutの名称で今回正式提供された。ActionScriptだけでなく、Flash PlayerやAIR内部の動作状況をプロファイルできる。

 Flash Player 11.3のTelemetry機能を使ったビジュアルプロファイラーで、コンテンツの動作状況をフレーム単位、ライフサイクル別に詳細表示する。Stage 3Dのレンダリングをステップ表示し、パスワードモードや隠蔽モードの検証を行うこともできる。

アドビシステムズ株式会社 マーケティング本部 デジタルメディア 第二部 西山正一 部長
アドビシステムズ株式会社 マーケティング本部 デジタルメディア 第二部 西山正一 部長

 アプリケーションの問題点をピンポイントに把握し、細やかなパフォーマンスチューニングを行うことが可能になった。

 Adobe Flash C++ CompilerはC/C++で開発したアプリケーションをFlash Player向けにコンパイルできる。コンパイルしたプログラムはAndroidやiOSで稼働させることも可能だ。UnityのFlash対応やUnreal EngineのFlashへの移植もFlash C++Compilerの技術を使用している。

 CやC++で開発したアプリケーション資産をFlashやAIRが動作する環境にそのまま展開できる。

 Adobe Gaming SDKはゲーム開発の生産性を高めるために、Runtimes SDK、オープンソースのフレームワークであるStarlingやFeathers/Away3D、Game Center、iOSのアプリ内課金などのネイティブ拡張が含まれている。初めてゲーム開発を行う際の生産性が大幅に向上した。

 Adobe Flash Builder 4.7は従来製品をアップデートした。最新のFlashランタイムをサポートし、Apache Flex SDKのサポート、Adobe Scoutとの連携、次世代コンパイラ「ActionScript Compiler2.0」の搭載、64ビット対応を実現している。

Creative Cloudの進化
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