Delphi登場以来、過去最大のバージョンアップ--RAD Studio XE2

杉山貴章(オングス)
2011-09-02 14:14:00
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リッチなビジネスアプリ開発を実現するFireMonkey

 エンバカデロ・テクノロジーズが9月1日、開発ツールスイート「RAD Studio」の最新版である「Embarcadero RAD Studio XE2」をリリースした。

 昨年から採用された「XE」の名称には「クロスプラットフォーム開発」の意味が込められている。今回リリースされた「XE2」では、32ビットおよび64ビットのWindows、Mac OS X、iOSのクロスプラットフォーム開発をサポートしたことで、「本当の意味でのクロスプラットフォーム開発を初めて実現した、初のバージョン。当社の開発ツール史上で最も大きなバージョンアップになった」(同社日本法人代表 藤井等氏)とのことである。

 RAD Studio XE2は、コンポーネントベースのビジュアルRAD環境として高い実績を誇る「Delphi XE2」、C++向けのRAD環境である「C++Builder XE2」、ビジュアルPHP開発環境である「RadPHP XE2」、そして.NET向けの統合開発環境である「Embarcadero Prism XE2」(旧Delphi Prism)がセットになったスイート製品。これらのツールは単体製品として購入することもできる。

藤井等氏
藤井等氏

 RAD Studio XE2では、クロスプラットフォーム性と並んでリッチビジネスアプリケーションの開発にもフォーカスが当てられている。リッチインターフェースとビジネスアプリケーションの関係について藤井氏は、「現状では、ウェブや特定のデバイス向けのリッチインターフェースは存在するものの、従来型のアプリケーションやデータとの連携に難があり、そのことによってビジネスアプリケーション分野での活用が立ち遅れている」と指摘する。そして、この現状に対してエンバカデロが提供する解決策が、新しいアプリケーションフレームワーク「FireMonkey」である。

 FireMonkeyはDelphi XE2およびC++Builder XE2で新たに追加された、高品質なビジュアル表現をサポートするフレームワークであり、次のような特徴を備えている。

  • HD、3D、2Dの高品質なグラフィックを利用可能
  • CPU/GPUネイティブのパワーを活用
  • Windows(32ビット/64ビット)、Mac OS X、iOSのクロスプラットフォーム開発をサポート
  • リアルタイムなイメージ効果/アニメーションを利用可能
  • ドラッグ&ドロップによるコンポーネントベースの開発が可能

 FireMonkeyを活用することによって、高機能なグラフィック処理や、リッチな表現力を備えたビジネスアプリケーションを、従来のDelphiおよびC++Builderと同様の操作感によって開発することができるようになるという。

キャプション
Delphi XE2によるアプリケーション開発のデモ画面。このデモではMac OS X上のWindows仮想環境で開発している。Mac OS X向けにコンパイルすることが可能※クリックで拡大画像を表示

モバイルアプリ開発の課題に対する2つのアプローチ

 RAD Studio XE2では、モバイル端末向けのアプリケーション開発にもフォーカスが当てられている。

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