エンバカデロ、ビジュアル開発環境のスイート製品「RAD Studio XE」を発表

杉山貴章(オングス)
2010-09-03 14:29:09
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 エンバカデロ・テクノロジーズ(以下、エンバカデロ)は9月2日、統合開発環境「Embarcadero RAD Studio」の最新版となる「Embarcadero RAD Studio XE」(以下、RAD Studio XE)をリリースした。RAD Studio XEは、Windowsデスクトップアプリケーション、.NETアプリケーション、ウェブアプリケーションなど、様々な形態のアプリケーションをビジュアルに開発することができる開発環境スイートであり、以下の4つの製品から構成される。

  • Delphi XE
  • C++Builder XE
  • Delphi Prism XE
  • RadPHP XE(旧名称:Delphi for PHP)

 本バージョンの「XE」は、エンバカデロが2010年より順次投入している各種製品の最新版に冠された新しいブランドである。従来の製品名は「RAD Studio 2010」のように西暦の年号を付加した形式だったが、今後は「XE」ブランドとなり、「XE 2」、「XE 3」と続くことになるという。

藤井等氏 エンバカデロ・テクノロジーズ、日本法人代表 カントリーマネージャーの藤井等氏

 近年では、ITシステムの肥大化、複雑化が進み、開発対象が大規模になるという傾向にある。それに対応するためには、複数のユーザーによる開発を効率よく行うようにプロセスを改善する必要がある。またシステムを取り巻く環境も変化しており、クラウドの活用や様々なウェブテクノロジーを組み合わせるマッシュアップ技術などの利用が必須となってきている。そのような状況の変化に対して、エンバカデロではあくまでも従来の開発スタイルを維持しつつ、開発プロセスの改善や新しいテクノロジの取り込みをサポートしていくという。「XEシリーズ」がそのための足掛かりとなる。

RAD Studio XEの新機能

 前述の通り、RAD Studio XEはDelphi XE、C++Builder XE、Delphi Prism XE、RadPHP XEの4製品から構成される。このうちDelphi XEおよびC++Builder XEでは、特にクラウド技術の利用や多階層アプリケーションの開発をサポートする以下の機能が追加されている。

  • Microsoft Windows Azureプラットフォームストレージサービスへのアクセス
  • Amazon EC2へのワンクリック・デプロイ
  • 暗号化やデータ圧縮、RESTfulサーバなどをサポートしたDataSnap多層フレームワーク

 また、品質の向上やチーム開発における開発生産性の向上もRAD Studio XEの主要なテーマとなっており、Delphi XEおよびC++Builder XEには下記のツールが統合されている。

  • バージョン管理ツール「Apache Subversion」
  • パフォーマンスプロファイリングツール「AQtime Standard Edition」
  • ロギングツール「CodeSite Express」
  • ビルドツール「FinalBuilder Embarcadero Edition」

 Delphi Prism XEは2010年6月に出荷された「Delphi Prism 2011」の後継バージョンであり、実質的にはマイナーバージョンアップにあたるとのこと。大きな変更点としては、Visual StudioベースのIDEでSubversionが利用可能になったことや、Monoプラットフォーム上で動作する統合開発環境「MonoDevelop 2.4」が搭載されたことなどが挙げられる。

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