7歳の娘に「ループ処理」の課題を与えてみた:プログラミンで自由研究

海上忍
2010-08-27 18:15:09
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 文部科学省が公開した若年層向け開発ツール「プログラミン」を使い、7歳の女の子がプログラムに挑戦します。今回は、実際にプログラムを作成している様子をお届けします。

 課題を与えた父親(筆者)は、請われた場合のみアドバイスをするのですが、女の子が開発したプログラムは――前後編でお送りする企画の後編です。(編集部)

ソースコードは生きた教材

 「プログラミン」には豊富な作例(おてほん)が用意され、プログラミングの参考資料として利用できる。17種類ある「きほんのおてほん」では、28あるパーツのほぼすべてが網羅され、基本的な活用方法を示してくれる。完成したプログラムの形で提供されるため、プログラムを構成するパーツ(ミギクルリンなどの「プログラミン」)の働きを目で確認しながら理解できるしくみだ。

 よく考えられていると感じたのは、「このプログラムをへんしゅう」ボタンをクリックすることで、自分のプロジェクトにそのままインポートできることだ。たとえば、「おてほん 10:くりかえす」では、ペンギンを氷の上で跳ね続けさせるために、ループ処理を行うプログラミン「ズットン」の使い方を紹介しているが、「このプログラムをへんしゅう」ボタンをクリックすることで、これをそっくり利用した改変版をかんたんに作成できる。ソースコードやリソースファイルを含め、プロジェクトまるごとを継承するイメージだ。

プログラミン「ズットン」のおてほん ループ処理を行うプログラミン「ズットン」のおてほん※クリックで拡大画像を表示
「このプログラムを編集」ボタンをクリック 「このプログラムを編集」ボタンをクリックすると、自由に変更可能な新規プロジェクトが作成される※クリックで拡大画像を表示

 この機能は、直接ソースコードを参照し、かつ自由に改変できるという点でありがたい。もし「このプログラムをへんしゅう」ボタンが用意されず、別のファイルや図としてプログラムが公開されたとしても、スクラッチの状態からなにかをつくりはじめることは、子どもにとって高いハードルになるだろうからだ。少なくとも、トライ&エラーの導線として役に立つに違いない。

 昔話で恐縮だが、筆者が小学校高学年のときに始まった第1次パソコンブーム――当時は「マイコン」と呼ぶことが一般的だった――の頃は、ユーザーの誰もがBASICの基礎を理解していた。ROMに収録されたBASIC(SHARP MZシリーズ除く)をOS代わりに利用した時代背景もあるが、「LIST」とタイプするだけでプログラムを参照できたことも理由の1つではなかろうか。その証拠に、逆アセンブルしてニーモニックを表示するだけでも一苦労のマシン語は、アキュームレータやHLレジスタといった用語を口にするだけでも周囲に一目置かれたものだ。ソースコードは最高の生きた教材……これは、昔も今も変わらぬ事実だろう。

娘に「ループ処理」の課題を与えてみた

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