Linux移行をためらうあなたへ--Linuxにまつわる俗説を打ち砕く

文:J.A. Watson(Special to ZDNet.co.uk) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2009-11-05 07:00:00
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--Linuxは使うのが難しい/ややこしい。

 OSのユーザーインターフェースレベルでは、WindowsとLinuxの違いは(どのバージョンのものを比較したとしても)、Windows XPとWindows Vistaの違いよりもずっと小さいはずである。いずれもデスクトップメタファを採用しており、どちらにもメニューバーやボタン、アイコンが用意されている。実際のところ、Windowsではコンピュータの「電源を切る」ために、「スタート」というボタンをクリックする必要があるということを覚えられるのであれば、Linuxを使ううえで何の問題に遭遇することもないだろう。アプリケーションレベルにおいても、Microsoft Office(どのバージョンであっても)とOpenOffice.org 3の違いは、Microsoft Office 2003(またはそれ以前のバージョン)とMicrosoft Office 2007の違いよりもずっと小さいうえ、ドキュメント形式の互換性はずっと優れたものとなっている。

--Linuxは信頼性が低く、「ハッカー」や「ホビースト」向けのシステムである。

 Windowsと比較した場合、これは事実からかけ離れていると言えるだろう。Windowsを使っていて、クラッシュやフリーズ、再起動あるいは電源のオン・オフが必要となるようなその他の「システムイベント」を長い間経験していないと胸を張って答えられるユーザーがいるとは筆者には到底思えない。ここで唯一大事な点は、どれだけの頻度でそういったことが起こるのかであり、ほとんどのWindowsユーザーはよく経験していると答えるはずである。筆者は正直に言って、使っているLinuxシステムが最後にフリーズあるいはクラッシュしたのがいつであったのかを思い出すことができない。また、長期的に見た場合、Windowsは「時限爆弾」を抱えている世界で唯一のOSである--つまり、使っているうちにディスク全般、特にWindowsレジストリが混沌化していくとともにWindowsの動作がおかしくなり、「Windowsのインストールを最初からやり直す」ことが一般的なソリューションとなるわけだ。少なくとも、Windows向けの「レジストリクリーナー」や「システム最適化ツール」といったソフトウェアには大きな市場が存在している。Linuxでこういった状況はまったく見られず、筆者の知る限り、そのようなクリーナー/スピードアップ製品も存在しない--その必要がないからである。

--Linuxはセキュアではない。

 正直なところ、筆者にはこの俗説がどこで生み出されたのか見当もつかない。セキュリティホールやウイルス、ワーム、ボットネットなどが隆盛を極めている現状において、LinuxはWindowsと比べると、まさに夢のようなOSである。そして、Linuxにおけるセキュリティ面の優位性は、パフォーマンス面での大きな向上ももたらしている。というのもLinuxでは、肥大化し、効率の悪い「ウイルス対策」パッケージや「インターネットセキュリティ」パッケージに依存する必要がないため、こういったパッケージにCPU時間を占有されたり、メモリやディスクのスペースを大きく消費されたりすることもないのである。さらにLinuxユーザーは、そういったセキュリティ対策ソフトウェアを購入したり、「セキュリティアップデートのサブスクリプション」費用を支払ったりする必要もないのである。

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