ウェブブラウザ戦争、スピード競争の次に来るのは何?

文:Adrian Kingsley-Hughes 翻訳校正:石橋啓一郎
2009-07-14 08:00:00
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 現在の一連のウェブブラウザを見ていると、スピードに関しては、すべての主要なプレーヤーが劇的に改善されたように見える。他のブラウザに比べ大きく後れを取るInternet Explorer 8でさえ、前バージョンと比較すればかなり高速になっており、もはや多くのユーザーにとってはスピードは問題にならない程度には速くなっている。スピードの問題が解決した今、ブラウザ開発者の次の課題は何だろうか。

 ウェブブラウザの全体的な品質はわれわれ全員に影響する問題であり、ブラウザの選択肢はより多く(そしてより良いものに)なってきてはいるものの、利用できるものは依然としていくつかの大手プレーヤーのものだけに限られている。またわれわれは、さまざまなデバイスからウェブにアクセスしており、インターネットの利用体験は、使っているデバイスに大きく依存するものになっている。

 しかも、ハッカーやマルウェアからの脅威はますます大きくなっている。多くのユーザーにとって、ブラウザは彼らのシステムを乗っ取ろうとする輩や、彼らの金や身元情報を盗もうとする輩に対する防御の最前線だ。

 これらのことを念頭に、私のブラウザに対する個人的な欲しいものリストを作ってみた。

  • セキュリティ: 私はセキュリティをこのリストの一番上に置くことにした。なぜなら、これがすべての人に恩恵を与える機能だからだ。確かに現在のブラウザは、数年前には知られていなかったセキュリティ機能を備えているが、依然として改善の余地は大いに残っていると思う。私は、すべてのブラウザが、究極的にはOSから100%サンドボックス化されると思う。これによって、ブラウザからコードを実行することはずっと難しくなるはずだ。
  • 性能: 私は、まだ多くのブラウザは肥大化しすぎていると思う。私はGoogleのChromeを使うことが多くなっているが、これは単に読み込みが速く、複数のタブを開いても遅くなったように感じないブラウザを使うのが好きだからだ。
  • 機能: 私はしばらく前から、ブラウザ開発者はブラウザとは何かということを見失っているように感じている。究極的には、ブラウザはウェブページを表示するためのものだ。ブラウザは探しているものを見つけやすくなっているべきだし、以前見ていたものに戻りやすくなっているべきだ。基本的な機能を超えるものについては、私はブラウザにどの機能を追加するかは慎重に検討される必要があると思う。Firefoxのアドオンに頼るというモデルは素晴らしいものだが、新しいバージョンがリリースされる際に使えなくなるアドオンが多すぎるように感じている。このため、特定のアドオンに頼るのが難しくなっている。
  • クロスプラットフォームサポート: デスクトップのブラウジングとモバイル機器のブラウジングの間に、いかなるレベルでも標準化が行われていないという現状が、私は本当に気に入らない。私は、デスクトップでも、ノートPCでも、ネットブックでも、モバイル機器でも、同じ基本ブラウザを使うことができるようになって欲しい。また、ブックマークをすばやく同期できる、簡単な手段も欲しいと思っている。これは現在でもある程度可能であることは知っているが、完璧にはほど遠い状況だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

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