Flash、HTML、AJAX:ウェブアプリ戦争に勝利するのは

文:Stephen Shankland 翻訳校正:石橋啓一郎
2008-08-19 08:00:00
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 Flashができることの例に、写真の編集がある。新興企業のPicnikは写真の編集にFlashを使っており、AdobeもPhotoshop Expressと呼ばれる対抗馬を持っている。どちらもPhotoshop CS3の完全な機能にはまったく及ばないものの、本格的な編集機能を備えている。

 「Picnikの機能は、デスクトップアプリケーションのものには遠く及ばない」と、チーフ技術オフィサーであるDarrin Massena氏は述べ、この状況はCanvasやSVGなどのHTML標準が登場するまでは、当面変わらないだろうという。

 それらの機能がHTMLの標準になったとしても、「各ブラウザで実装されるようになるまでには非常に長い時間がかかるだろうし、開発者の生産性を大きく下げるなしにその技術に依存できる水準の互換性が達成されるのにも長い時間がかかるだろう」と、Massena氏は言う。

 一方、改善しているのはHTMLだけではない。FlashとSilverlightも大きく動いている。

 「AdobeのFlash Playerの新バージョンであるバージョン10では、並はずれた改善が行われている。われわれは、1年半前に対話をした時、欲しいものリストを提示した。彼らはそれに本当に応えてくれた」とMassena氏は話す。

 Flash Playerのバージョン10は現在ベータ2の段階にあるが、3Dグラフィック処理、特殊効果、ビデオストリーミングの改善、ハードウェアアクセレレーションを利用したグラフィック、文字列処理などの機能が含まれている。

 SilverlightはPicnikが「乗り換えを考える」ほどよくはないが、バージョン1から現在のSilverlight 2のベータ版の改善は折り紙付きだ。「もし、例えば1年間というような短期間に同じような改善が見られれば、Silverlightも競争に参加できるかも知れない」とMassena氏は言う。「もし彼らが3D技術を最初に扱えるようになれば、開発者がSilverlightを使う大きな理由ができるだろう」(Massena氏)

 それこそ、Becker氏が約束することだ。「われわれはかなり速いペースでバージョンアップする予定で、各バージョンでは新しい機能を追加していく」とBecker氏は話した。Microsoftの開発プラットフォーム担当グループプロダクトマネージャであるBrian Goldfarb氏は、Silverlight 2の最終バージョンは今年中にリリースされる予定だと付け加えた。

 MicrosoftのSilverlightの売り文句の中で重要なのは、プログラマーの生産性だ。SilverlightはMicrosoftの.NETプログラミング技術で使われているのと同じC#やVB.netに基づいているため、多くのプログラマーは有利なスタートを切ることができ、Microsoftの評価の高いプログラミングツールも利用することができる。

 Flashも豊富なプログラミングツールを持っており、もちろんアプリケーションのデザインに役立つPhotoshopやIllustratorなどのツールとも緊密に連携している。また、インターネットユーザーは比較的迅速にFlashのソフトウェアを最新バージョンにアップデートするため、安定しており一貫性のあるプログラミング基盤となっている。

 少なくともここしばらくは、1つの技術が支配的になることはないだろうことは明らかだ。各陣営の支持者は、ライバルの利点を指摘している。しかし、一部の人はこの状況は混沌ではなく、イノベーションと言えるものだと言っている。

 「ウェブプラットフォームは、リッチなものになり続けている」と、Boodman氏は話した。「私は、現在われわれはウェブ開発のもっとも活発な時代の1つに生きているのだと思う」(Boodman氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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