Java SE 6の強化をあらためて振り返る

文:Peter V. Mikhalenko(special to TechRepublic)  翻訳校正:原井彰弘
2007-12-26 06:00:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(かつてJ2SE 1.6と呼ばれていた)Java Platform, Standard Edition 6、コードネーム「Mustang」は、2006年12月にリリースされたJavaの最新メジャーリリースだ。このリリースの重要性は、Javaプラットフォームの命名規則がすべて変更されたという事実からも明確に示されている。もはやJ2SEは過去の表記であり、Java SEが正式なのだ。

このリリースで導入された数多くの新機能や機能の向上について紹介しよう。Java SE 6に関しては特別なJSR「JSR 270」が用意されている。JSR 270では、新機能は具体的に記述されておらず、個々の機能が定義されている他のJSRを列挙するかたちで構成されている。JSR 270は他のJSRをまとめる役割を果たしているのである。

Java SE 6はデスクトップの革命

すでに何人かの専門家が述べていることだが、Java 6はデスクトップアプリケーションに革命を起こす潜在的な力を持っている。この状況は、Java 2がサーバサイド開発に革命を起こしたときと似ている。Java 6にはデスクトップ向けの新機能が多数含まれており、GUIに関しても全体的に向上しているのである。

SunのJavaデスクトップチームは、Javaとオペレーティングシステムをより密接に統合することに全力を注いだ。その結果、Java 6ではGUIのパフォーマンスが大きく向上してGUIアプリケーションの動作が改善し、以前よりも遙かに使い勝手のよいものに仕上がっている。

UIに関する新機能の中でも、特に重要なものを以下に挙げよう。

  • 新しいjava.awt.Desktop APIの導入 -- Desktopクラスを利用すると、開発中のアプリケーションに他のアプリケーションを簡単に統合できるようになる。たとえば、WordやExcelのような外部のアプリケーションを用いて、特定の種類のファイルを開いたり、編集したり、印刷したりといったことが可能になるのだ。また、デフォルトのブラウザやメールクライアントなどを立ち上げることも可能になる。この統合は、Desktop.Actionクラスの新しいアクションイベントのしくみを利用して実現されている。
  • 国際化機能の向上 -- 日付の書式設定やエンコードの設定、Unicodeテキストの標準化など、ロケールに関する機能をすべて利用することが可能になる。
  • システムトレイのサポート -- java.awtパッケージに新しく追加されたSystemTrayクラスとTrayIconクラスを利用することで、Windowsや(Gnomeのような)その他のシステムのシステムトレイに、アイコンやツールTips、ポップアップメニューを追加できるようになる。
  • スプラッシュスクリーンの直接サポート -- スプラッシュスクリーンが標準機能として搭載され、JVMの動作前から表示できるようになる。スプラッシュスクリーンとは、一般的にアプリケーションの初期化に時間が掛かる場合に用いられるもので、アプリケーションが現在何を行っているのかをユーザに知らせる働きがある。
  • Java 2Dのデスクトップへの統合 -- グラフィックライブラリ「Java 2D」がデスクトップのアンチエイリアスフォント設定を利用するようになるため、テキストがより滑らかかつ一貫性を持って描画されるようになる(LCDスクリーンでの表示が特に改善される)。
  • JFCとSwingのデスクトップへの統合 -- Java SE 6では、Windows APIを利用することによって、パフォーマンスの向上やルックアンドフィールを現在のWindowsに近づける努力を行っている。
  • 新着記事
  • 特集
  • ブログ
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]