DevOpsをクラウドで始める 【前編】──必要なものが全て揃ったOracle Cloud Platformがスタートに最適

Oracle Java & Developers編集部
2016-11-16 11:00:00
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もはやバスワードの域を脱した“DevOps”。「自社でも始めたいが、その環境構築のノウハウがない…」という企業は「Oracle Cloud Platform」の活用をお勧めする。これを用いたDevOpsの利点と具体的な環境構築のポイントを2回にわたって紹介する。

調達&コスト面で優れるクラウドがDevOps普及の追い風に

 アプリケーション開発と運用の垣根を取り払い、ソフトウェアが生み出す価値を最大化するための開発/運用アプローチとして「DevOps」への関心が高まっている。近年はDevOpsの実践基盤としてパブリック・クラウドを活用することで開発/運用の基盤を統一し、基盤調達にかかるコストや時間の大幅削減が可能となっており、これも普及の追い風となっているようだ。


日本オラクルが随時開催しているDevOpsセミナーの会場風景

 オラクルも、企業アプリケーション開発でDevOpsの実践やクラウドの活用を検討する企業に向けて、多彩なPaaSを取り揃えるパブリック・クラウド・サービス「Oracle Cloud Platform」の提供を開始しており、これを用いた“パブリック・クラウド上におけるDevOpsの実践”をテーマとするハンズオン・セミナーも随時開催している。

 このハンズオン・セミナーでは、主に「Oracle Java Cloud Service」と「Oracle Developer Cloud Service」を使い、DevOps環境の構築からチーム開発、継続的インテグレーション(CI)の実践方法までを体験することができる。本企画では、同セミナーの内容を基に、DevOpsがもたらす価値と、それにOracle Cloud Platformを用いるメリット、そして同クラウド上でのDevOpsの具体的な実践方法などを2回にわたって紹介する。

DevOpsとは“アプリケーションの価値向上”を目指す開発と運用の思いを両立させる取り組み

 ハンズオン・セミナーで講師を務めた日本オラクルの関屋信彦氏(クラウド・テクノロジー事業統括 Fusion Middleware事業統括本部 シニアセールスコンサルタント)は、DevOpsのコンセプトを「開発側の『いち早く新しい機能を追加してアプリケーションをよりよくしていきたい』という思いと、運用側の『システムの安定性を保ちたい』という思いを両立させる取り組み」だと説明する。


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 短いサイクルでアプリケーションを改善していくことと、システムを安定して運用しながら可用性やパフォーマンスを確保することは、いずれもアプリケーションの価値を高めるうえで不可欠な取り組みだ。しかし、プロジェクトの中では両者の立場が対立することもある。DevOpsでは、それらの両立を目指し、そのための開発/運用プロセスを“企業文化”と“テクノロジー(ツール)”の両輪の上で確立することを目指す。

 現在、DevOpsへのニーズはビジネス上の必要性からも急速に高まっている。DevOpsによって得られる「サービスのスピーディな市場投入」、「コスト削減」、「ビジネス・バリューへの集中」といったメリットは、そのまま企業の競争力強化につながると期待されるからだ。特にコスト削減の面では、これまで手作業で行っていた工程の自動化による運用コストやオペレーション・ミスの削減といった点が大きなポイントになる。

 それでは、実際にDevOps環境を構築する際には、具体的にどのようなツールが必要となるのか。関屋氏は、ツールによる支援が特に有効なDevOpsの要素として、次の4つを挙げる。

  • 構成管理ツールによる環境構築の自動化(Infrastructure as Code)
  • 開発チーム内での共有が可能なバージョン管理機構
  • ワンステップ・ビルドおよびデプロイ
  • 開発環境のスピーディな再構築

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 オラクルが提供するOracle Cloud Platformは、これらを包括的にカバーするツールを、全てパブリック・クラウド上で提供している。コーディングやテスト、デプロイについては「Oracle Developer Cloud Service」、本番運用時や開発/テスト時の実行基盤としては「Oracle Java Cloud Service」や「Oracle Database Cloud Service」、アプリケーションやIT環境全般のモニタリングおよびログ解析については「Oracle Management Cloud Service」などのサービスが用意されている。これらのサービス群を組み合わせることにより、DevOps環境をパブリック・クラウド上で実践することが可能となっているのだ。

チーム開発と継続的インテグレーション&デリバリをOracle Developer Cloud Serviceで実現

 それでは、DevOpsを行う企業に向けてOracle Cloud Platform上で提供される各サービスの内容を少し詳しく見ていこう。

 DevOps環境の構築で中心的な役割を果たすのは、Oracle Developer Cloud Serviceだ。同サービスは、継続的インテグレーション(CI:Continuous Integration)ツールの「Hudson」やバージョン管理システム「Git」といった世界中で広く使われているオープンソース・プロダクトで構成されるチーム開発環境として提供されている。


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 アプリケーション開発で頻繁に行われるビルドやテストの自動化を図るCIの実践はDevOpsの核となる要素だが、そのための環境を自前で整えようとすると、通常は多くの手間と時間、そしてノウハウが必要になる。これからCIに取り組む企業や組織はもちろん、ある程度習熟した組織にとっても、新たなプロジェクトが立ち上げる度に環境の構築と設定を行うのは負担の多い作業だろう。

 Oracle Developer Cloud Serviceには、HudsonやGitのほか、コミュニケーション・ツールやプロジェクト管理ツールなど、チーム開発に必要なツール群があらかじめ構成済みの状態で用意されている。そのため、環境構築にかかる手間や時間を大幅に削減できる。

 また、Oracle Developer Cloud Serviceは、Oracle Java Cloud ServiceやOracle Database Cloud ServiceといったOracle Cloud Platform上の各サービスとの連携が容易に行えるよう設計されている。Oracle Developer Cloud ServiceからOracle Java Cloud Serviceなどにアプリケーションをワンクリックで直接デプロイすることも可能であり、それによってCIやDevOpsの作業をさらに効率化できる。


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