Java開発のターゲットはクラウド、IoT、マイクロサービスへ広がる──Java Day Tokyo 2016基調講演レポート

Oracle Java & Developers編集部
2016-06-16 13:30:00
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2016年5月、今年最大のJava開発者カンファレンス「Java Day Tokyo 2016」が都内で開催された。国内外からJavaのキーマンを参集して催された同イベントの基調講演の模様をレポートする。

誕生から21年目を迎えた現在もエコシステムの拡大が続くJava

 日本オラクルは2016年5月、恒例となった国内最大のJava開発者カンファレンス「Java Day Tokyo 2016」を東京マリオットホテル(品川)で開催した。「Innovate, Collaborate, with Java - 創り出す力、Javaとともに」をテーマに開催された同イベントの基調講演の要旨をレポートする。

 誕生から21年目を迎え、より大きな役割を果たすべく未来へ向けて新たな踏み出したJava。その最新動向をつかむ場として開催されたJava Day Tokyo 2016の基調講演は、社会インフラを支える技術として広く浸透したJavaが、IoT(Internet of Things)やFinTecといった最新の技術トレンドにおいても不可欠な基盤技術であることを強く印象付けるものとなった。


日本オラクル 取締役 代表執行役社長兼CEOの杉原博茂氏

 基調講演の冒頭、挨拶に立った日本オラクル 取締役 代表執行役社長兼CEOの杉原博茂氏は、社会におけるJavaの浸透状況について「私たちの身の回りを見渡してみても、Netflixでの動画視聴や住宅のスマートメーター、海外出張の際に利用するタクシー配車のUber、そしてブルーレイレコーダーなど、生活に密着したあらゆるシーンで使われています」と説明。そのうえで、「本日も若手からベテランまで、全国から多くのエンジニアの皆様にご参加いただきました。我が国のさらなる発展に向けてITによる生産性の向上が急務とされる中、皆さんとともにJavaによって生産性を高め、社会に貢献していきます」と開会を宣言した。


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米国オラクル Javaプロダクト・マネジメント&開発者リレーション担当ディレクター/JavaOneプログラム委員長のシャラット・チャンダー氏

 続いて登壇したのは、米国オラクルでJavaプラットフォームの開発を統括するシャラット・チャンダー氏だ。氏は、現在のJavaの状況を次のように報告した。

 「誕生から21年目に入った現在もJavaの成長は続いており、約1000万人のエンジニアが130億を超えるデバイスに向けてJavaアプリケーションを開発しています。プログラミング言語として世界No.1のシェアを誇り、約2億台の医療機器、約10億台の車載機器、エンタープライズのデスクトップの約97%でJavaが動いています」

 また、Javaのエコシステムも拡大を続けており、Javaユーザー・グループ(JUG)、Java Champions認定者、コミュニティ参加者は、それぞれ2010年比で104%、55%、16%の増加を見せているという。


米国オラクル Java Community Processプログラム担当ディレクターのヘザー・バンキューラ氏

 さらに、米国オラクルでJava Community Process(JCP)のディレクターを務めるヘザー・バンキューラ氏も登壇し、Javaのさらなる発展を支える組織として、JCPが今後ますます重要な役割を果たしていくと説明。自らの理想とするJavaを作るために、JCPの仕様策定プロセスには日本のJUGや企業も参加していることを紹介するととともに、より多くのJUG/企業がJCPに関与することを求めた。


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