オンプレミスとパブリック・クラウドのメリットだけが手に入る! 「Oracle Cloud Machine」の衝撃

Oracle Java & Developers編集部
2016-06-02 17:00:00
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Oracle Cloudと同じPaaS/IaaSを利用可能

 Oracle Cloud Machineでは現在、PaaSとして「Oracle Database Cloud Service」、「Oracle Java Cloud Service」、「Oracle Integration Cloud Service」が利用できる。これらサービスの内容は、Oracle Cloudで提供されるものと全く同一だ。

 Oracle Database Cloud Serviceは、Oracle Databaseをクラウドで提供するというものだ。Diagnostics/Tuning Pack、Partitioningに加えて、In-Memoryのような高度なオプション機能も利用できる。Webベースの管理画面を使って簡単な操作でパッチ適用や切り戻し、バックアップ/リストア、拡張/縮退などが行える。


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 Oracle Java Cloud Serviceでは、Java EEアプリケーションの実行環境としてOracle WebLogic Serverをクラウド上で利用できる。Java EEおよびOracle WebLogic Serverの全機能に対応しており、既存のOracle WebLogic Server上で稼働しているJava EEアプリケーションも、ほぼ修正なしで実行することが可能だ。もちろん、無停止でのアプリケーション更新やJava Flight Recorder、Oracle Real Application Clustersとの連携(Active GridLink for RAC)といったOracle WebLogic Serverならではの機能も、オンプレミス版と同様に使うことができる。


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 Oracle Integration Cloud Serviceは、クラウド上のアプリケーションとオンプレミスのアプリケーションのデータ連携を実現するサービスである。これもWebベースの管理画面を使ってノンコーディングで連携設定が行える点がポイントとなっている。


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 Oracle Cloud Machineでは、Oracle CloudのIaaSである「Oracle Compute」も利用することができる。Oracle LinuxをOSとする仮想マシンのインスタンスを作り、その上でサードパーティ製のフレームワークやユーザー独自のアプリケーションを実行するといったことが可能だ(今後、Windows Serverにも対応予定)。一般的なLAMPスタックをはじめ、Ruby on RailsやDockerコンテナをOracle Compute上で利用する場合に必要な設定がサンプルとして用意されているほか、オラクルが提供する「E-Business Suite」や「Peoplesoft」「JD Edwards」、「Siebel」、「Demantra」といったビジネス・アプリケーションをOracle Compute上で利用する際に必要な設定やツールをまとめた"cookbook"も提供されるという。


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Oracle Cloud Machineで広がるクラウドの活用範囲

 パブリック・クラウドであるOracle Cloudの機能とメリットを"プライベート・クラウド的"に享受できるOracle Cloud Machineを導入することで、企業はクラウドの活用範囲を大きく広げられると松崎氏は話す。

 「オラクルのクラウド戦略は、オンプレミスとクラウドの双方で同一の基盤技術を用いることで、アプリケーションやデータの可搬性を高め、ビジネス・ニーズの変化に迅速に対応可能な企業コンピューティング環境を実現することにあります。Oracle Cloud Machineは、その選択肢としてオンプレミスとパブリック・クラウド(Oracle Cloud)に加えて『Oracle Cloud at Customer』を追加するものです。

 Oracle Cloud Machineにより、IaaSやPaaSに備わる俊敏性を自社のデータセンター内で得ることができます。また、オラクルのオンプレミス製品やパブリック・クラウド・サービスと同じアーキテクチャで作られているため、より利用価値の高いハイブリッド・クラウド環境を実現できるのです」(松崎氏)


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 Oracle Cloud Machineにより、企業は「環境構築」、「アプリケーション開発」、「運用管理」といったシステム・ライフサイクルの各フェーズにおいて、さまざまな工数削減の効果を得ることができる。オラクルが検証したところ、環境構築のフェーズでは、オンプレミスで8時間30分を要していた作業が1時間55分にまで短縮された。また、アプリケーション開発については2時間20分を要していた作業が13分に、運用管理については3時間27分を要していた作業が2時間23分にまで短縮されたという。


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 今日の企業システムにおいて、仮想化は当たり前に使われるテクノロジーとなった。その中で大きな課題となっているのは、仮想マシンをベースにしたシステム基盤全体をいかにして効率的に運用管理していくかということだ。Oracle Cloud Machineに備わるIaaSは、この課題の解決に大きく寄与するだろう。また、開発/運用工数を大きく削減するOracle Cloud Machineは、近年関心が高まっているDevOpsのシステム基盤としても有効である。さらに、「パブリック・クラウド上で開発/テストを行い、本番環境をOracle Cloud Machineやオンプレミスで運用する」といったかたちで、コストを最小限に抑えながら、システムに最適な環境を自在に使い分けることも可能になる。

 前述のように、Oracle Cloud MachineはOracle Cloud at Customerの第一弾となるサービスである。松崎氏は最後に、次のように述べて講演を締めくくった。

 「今後、より専門性の高いOracle Cloudのシステム環境を企業のデータセンター内に導入できるサービスを順次提供していきます。これらをご活用いただくことで、お客様はクラウドのメリットを存分に生かせるようになります。これまで、セキュリティなどの事情からパブリック・クラウドを利用できなかったお客様、あるいはクラウドの活用レベルをさらに高めたいというお客様は、ぜひOracle Cloud at Customerのサービスをご利用ください」

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