Java SEやNode.js、PHP、Ruby、Pythonに対応! Dockerベースのアプリケーション開発PaaSはどこが凄い?

Oracle Java & Developers編集部
2016-03-29 11:00:00
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オラクルのPaaS「Oracle Cloud Platform」に、Java SEやNode.js、PHP、Ruby、Pythonなどの軽量な開発技術に対応したコンテナ型のアプリケーション開発/実行環境が登場した。その特徴、魅力を紹介しよう。

Oracle Cloud Platformには、Java EE以外の開発/実行環境サービスもある

 オラクルのパブリック・クラウド・サービス「Oracle Cloud Platform」では現在、Oracle WebLogic ServerのPaaS版「Oracle Java Cloud Service」、Oracle DatabaseのPaaS版「Oracle Database Cloud Service」を提供している。これらにより、企業はこれまでオンプレミスで培ってきたアプリケーション/データ資産と各種ノウハウを、パブリック・クラウド上でも引き続き利用しながら、自社のIT資産をモダナイズ(近代化)していくことができる。

 ただし同時に、今日の企業システム開発では、より簡単にアプリケーションを開発できる基盤も求められている。特に新たな事業領域やソリューションに関する取り組みでは、そうした“簡単開発”の基盤を求める声が大きく、そこではJava EEだけではなくJava SE、サーバ・サイドJavaScript(Node.js)、Ruby、Pythonなど、さまざまな技術が検討される。それらの技術をOracle Java Cloud ServiceやOracle Database Cloud Serviceとともに使うことができれば、企業がOracle Cloud Platformを使うメリットはさらに高まるだろう。

 そうしたニーズを受け、Oracle Cloud Platformには簡単開発をサポートするクラウド・サービスとして「Oracle Application Container Cloud Service」が用意されている。ここでは、日本オラクルが2015年12月に開催した「Oracle Cloud Days Tokyo」におけるセッション「JavaもJavaScriptも! コンテナ型アプリケーション開発PaaSの登場」(講師:日本オラクル クラウド・テクノロジー事業部 Fusion Middleware事業統括本部の新井庸介氏、同シニアセールスコンサルタントの早川博氏)の内容を基に、同サービスの概要、特徴を紹介する。

Java SE、PHP、Ruby、JavaScript、Pythonに対応した開発/実行環境がパブリック・クラウドで使える


日本オラクル クラウド・テクノロジー事業部 Fusion Middleware事業統括本部の新井庸介氏

 日本オラクルでOracle Cloud Platformのアプリケーション開発/実行環境を担当する新井氏によると、エンタープライズ・アプリケーション開発の世界では現在、1つの傾向が見られるという。それは“開発技術の多様性”だ。例えば、データベースにOracle Databaseを利用するシステムの場合、それに接続するアプリケーションの開発技術としては、Java EEのほかにJava SE、PHP、Ruby、JavaScript、Pythonなど、さまざまなものが使われている。特に簡単開発が指向される要件や環境では、こうしたライトウェイトな技術が好まれる傾向がある。

 そうした状況を踏まえ、多様な技術に対応したクラウド型の開発/実行環境を提供する目的で開発されたサービス群がOracle Application Container Cloud Serviceである。Java SEに対応した「Oracle Java SE Cloud Service」、Node.jsに対応した「Oracle Node Cloud Service」が間もなく利用可能となり、将来的にはPHP、Ruby、Pythonに対応したサービスの提供が予定されている。以降では、これらのうちOracle Java SE Cloud Serviceを中心に、サービスの特徴やメリットなどを紹介していく。


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Java SEアプリケーションをスピーディに配備/実行できるOracle Java SE Cloud Service

 ご承知のとおり、Java SEは元来デスクトップ・アプリケーションの開発技術として作られたが、実はエンタープライズ・システムにおいても、Java EEの高度な機能を必要としない軽量かつシンプルなアプリケーションの開発で多く利用されている。例えば、「バッチ」、「マイクロサービス」、「サーブレットによるシンプルなWebアプリケーション」などが、企業システムにおけるJava SEの典型的な活用例として挙げられる。

Tomcat上でサーブレットも実行可能。Oracle Databaseとの連携も簡単だから、簡易なWebアプリケーションに最適

 Oracle Java SE Cloud Serviceは、まさにそうしたアプリケーションの開発/実行環境として最適なサービスである。セッションの中では早川氏が、そのことを示すデモンストレーションを行った。その内容は、Oracle Java SE Cloud Service上でオープンソースのWebコンテナ「Tomcat」を実行し、Oracle Database Cloud Service上のデータベースと接続したうえで、その環境にJava SEアプリケーション(サーブレット)をデプロイするというものだ。


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 初めに、Tomcatをデプロイする。公式サイトからTomcatを入手し、次にJSON形式の設定ファイル「manifest.json」を作成する。そこでは、使用するJDKのバージョン、環境の起動コマンドなどを指定するだけでよい。後は両者をZIP形式にアーカイブした後、Oracle Java SE Cloud Serviceの管理画面からアップロードすれば、環境構築は完了である。

 続いてOracle Database Cloud Serviceとの接続設定を行うが、これもOracle Java SE Cloud Serviceの管理画面から簡単に設定できる。

Oracle Database Cloud Service上のデータベースとの接続設定を行う Oracle Database Cloud Service上のデータベースとの接続設定を行う
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 あらかじめ同じアカウントでOracle Database Cloud Service上にデータベースを用意しておき、管理画面でアプリケーションのリンクをクリックし、「Deployments」タブにある「Service Binding」の設定を行うだけでよい。