オラクルのPaaSが大幅拡充! 「Oracle Java Cloud Service」がアプリケーション・モダナイゼーションに最適なプラットフォームに!

Oracle Java & Developers編集部
2015-09-14 17:50:00
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Oracle WebLogic Server、そして「Oracle Java Cloud Service」のユーザーに吉報だ。日本オラクルは2015年7月、「Oracle Cloud Platform」のサービス拡充を発表した。多様なサービスにより、既存アプリケーションのモダナイゼーションがさらに容易になったのだ。

オラクルのPaaS「Oracle Cloud Platform」のサービスが大幅拡充

 日本オラクルは2015年7月、同社のPaaS「Oracle Cloud Platform」のサービスを大幅に拡充した。具体的には、次のようなサービスが追加されている。

  • Oracle Mobile Cloud Service:
    企業アプリケーションのスピーディなモバイル対応を実現するサービス
  • Oracle Integration Cloud Service:
    オンプレミスやパブリック・クラウド上で動作するアプリケーションの連携を実現するサービス
  • Oracle Process Cloud Service:
    パブリック・クラウド上でのビジネス・プロセス管理を実現するサービス
  • Oracle Database Cloud - Exadata Service:
    Oracle Database専用のデータベース・マシン「Oracle Exadata」をパブリック・クラウドで提供するサービス
  • Oracle Big Data Cloud Service/Oracle Big Data SQL Cloud Service:
    HadoopやNoSQLデータベースによるビッグデータ処理/分析環境を提供するサービス
  • Oracle Archive Storage Cloud Service:
    主に長期保管を目的としたアクセス頻度の低いデータを対象とするアーカイブ・サービス

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 今回のサービス拡充は、4月から提供されている「Oracle Java Cloud Service」のユーザーに対しても大きなメリットをもたらす。それはなぜか? ここでは日本オラクルの清水照久氏(クラウド・テクノロジー事業統括 Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアディレクター)の解説により、Oracle Cloud Platformのサービス拡充によってOracle WebLogic Server、Oracle Java Cloud Serviceのユーザーが得る価値を明らかにする。

企業が必要とする多様なITサービスをオンプレミス製品と同じアーキテクチャで提供するOracle Cloud

日本オラクル クラウド・テクノロジー事業統括 Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアディレクターの清水照久氏 日本オラクル クラウド・テクノロジー事業統括 Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 シニアディレクターの清水照久氏

 まずOracle Cloud Platformを含むオラクルのクラウド・サービス「Oracle Cloud」の特徴を改めて確認しておこう。

 オラクルは現在、Oracle Cloudとして多様なパブリック・クラウド・サービスを提供しているが、それらのサービスには、他社のクラウド・サービスにはない2つの大きな特徴がある。

 その1つは、企業が必要とするクラウド・サービスを幅広く提供しているという点だ。具体的には、ITインフラに当たるIaaS、プラットフォームに当たるPaaS、アプリケーションに当たるSaaSまで、パブリック・クラウド・サービスの全スタックをカバーしているだけでなく、各スタックにはさまざまなアプリケーション、ミドルウェア、インフラが用意されている。

 もう1つの特徴は、Oracle Cloudの鍵となるコンセプトであり、他社が提供するクラウド・サービスとは大きく異なる特徴/優位性でもある。

 「Oracle Cloudの各サービスは、オラクルがオンプレミスで提供している製品と同一のアーキテクチャでご提供します。つまり、お客様はこれまでオンプレミス製品上で培ってきたアプリケーション資産やスキル、ノウハウを、パブリック・クラウド上でも引き続き使うことができるのです。また、パブリック・クラウド上に築いた新たな資産を、必要に応じていつでもオンプレミス環境に移行することができます。このオンプレミスとパブリック・クラウドを自在に行き来できる点こそ、お客様のIT資産を長期的に保護していくことを何よりも優先するOracle Cloudの無二の特徴だと言えます」(清水氏)


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オンプレミスと同じOracle WebLogic Serverをパブリック・クラウドで提供

 こうした特徴を備えるOracle Cloud/Oracle Cloud Platformのサービスの1つとして提供されているのがOracle Java Cloud Serviceである。本サイト記事「Java Cloud Service登場! 次期バージョンでマルチテナント化も──Oracle OpenWorld 2014で見えた"WebLogic Serverの近未来"」、「WebLogicをパブリック・クラウドで使う--開発責任者が語るOracle Java Cloud Serviceの魅力、海外企業の活用事例」でも紹介してきたように、これはオンプレミスと同様のOracle WebLogic Serverをパブリック・クラウドで提供するというものだ。清水氏によれば、同サービスには次のような特徴/メリットが備わる。

  1. 迅速な開発環境の構築
  2. 運用管理の自動化
  3. チーム開発の効率化/標準化
  4. 従量課金

 このうち、「(1)迅速な開発環境の構築」について言えば、Oracle Java Cloud ServiceのWebサイトでわずか数ステップの画面操作を行うことにより、Oracle WebLogic Server※1のほか、必要に応じてOracle Coherenceによるインメモリ環境や負荷分散機能(ロード・バランサ機能)などを事前に構成済みの状態で利用することができる。

※1 本稿執筆時点で選択可能なバージョンはOracle WebLogic Server 11g、同12cの最新版、エディションはStandard Edition、Enterprise Edition、Suiteを利用可能。


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 単にオンプレミスと同じOracle WebLogic Serverを使えるだけではない。Oracle Java Cloud Service独自の機能により「(2)運用管理の自動化」が実現され、担当者の負担を大きく減らせることも大きなポイントだ。具体的には、Oracle WebLogic Serverへのパッチ適用、アプリケーション・データのバックアップ/リカバリ、スケールアウトなどの機能が用意されている。また、オンプレミスのOracle WebLogic Serverと同様の管理コンソールを使った運用管理作業も行える。

 「(3)チーム開発の効率化/標準化」を実現するのは、Oracle Cloud Platformで併せて提供されるチーム開発環境「Oracle Developer Cloud Service」だ。同サービスでは、パブリック・クラウド上における円滑なチーム開発を支援するために、世界中で広く利用されているオープンソース・プロダクトをベースに作られた次の機能が提供される。

  • Webダッシュボード:
    開発プロジェクトの進捗状況やメンバーの作業状況を一覧で確認することができる
  • ソースコード管理:
    Gitを使ってソースコードのバージョン管理が行える
  • 自動ビルド/デプロイ:
    ビルド、テスト、パッケージング、デプロイといった作業を自動化するためのツールとしてHudsonを提供
  • 課題管理/追跡:
    Bugzillaを利用して課題管理が行える
  • Wiki:
    情報共有のためのWikiを提供

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 これらの機能を備えるOracle Developer Cloud Serviceで開発したアプリケーションは、Oracle Java Cloud Service上に即座にデプロイして実行することができる。このように緊密に統合されたチーム開発環境がすぐに利用できることも、Oracle Java Cloud Serviceの大きなメリットである。

 「(4)従量課金」は、企業にパブリック・クラウドならではのコスト削減効果をもたらす特徴だ。

 「オンプレミスの本番環境や開発/テスト環境でOracle WebLogic Serverを利用する場合、通常はサーバやストレージなどでインフラを組み、その上にOSやOracle WebLogic Serverをインストールしてアプリケーション実行基盤を構築します。これには、当然ながら相当額の初期投資が必要になります。また、運用開始後は、システムの運用管理や保守、サーバ設備の設置/維持などの運用コストがかかります。

 それに対して、Oracle Java Cloud Serviceは『利用量(仮想CPU数)×期間』の料金を支払えば、初期投資なしですぐに使い始めることができます。サーバ設備を自前で持たず、データセンターに料金を支払う必要がないため、運用コストの面でも有利でしょう。

 加えて、Oracle Java Cloud Service上では、アプリケーションのデータとコードを維持したまま任意にアプリケーションを停止させることができ、その間は利用量がゼロとなるため料金は発生しません。つまり、アプリケーションを動かす必要がない場合は停止させることで、運用コストを極限まで抑えられるのです」(清水氏)


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