企業のIoT活用がクラウドで加速。多様なデバイスとバックエンド・システムの連携を容易にする「Oracle IoT Cloud Service」

Oracle Java & Developers編集部
2015-06-30 10:50:00
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企業がIoT(Internet of Things)を活用したビジネスを検討する際に大きな課題となるのが、多様なデバイスと自社システムを連携させるためのIT環境の整備だ。新規投資となる場合が多い同IT環境を、オラクルはクラウド・サービスとして提供している。

【本記事について】

本記事は日本オラクルが2015年4月に都内で開催したイベント「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」の特設サイト「ORACLE CLOUDWORLD ONLINE」から、注目セッション「S1-203 グローバルの経験で選ばれたアーキテクチャとIoT Cloud Service」のレポート記事を一部加筆/編集のうえ転載したものです(初出)。

デバイスからの情報を価値に変えてビジネス・アプリケーションへ届けるOracle IoT Cloud Service


米国オラクル 製品管理部門 Internet of Things担当シニアディレクターのハリッシュ・ガー氏

 オラクルの「Oracle Internet of Things Cloud Service」(以下、Oracle IoT Cloud Service)は、企業のIoTビジネスの構築/展開を支援するクラウド・サービスである。同サービスの特徴について、米国オラクル 製品管理部門 Internet of Things担当シニアディレクターのハリッシュ・ガー氏は、「ますますインテリジェント化が進む各種のデバイスを、エンド・ツー・エンドのセキュリティとスケーラビリティを確保しながらエンタープライズ・スケールでバックエンドのエンタープライズ・ビジネス・アプリケーションと統合することを可能にし、それによってビジネス上のメリットを提供します」と説明する。


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Oracle IoT Cloud Serviceを構成する3つの要素

 Oracle IoT Cloud Serviceは、大きく3つの要素で構成される。


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 1つ目の構成要素は、デバイス・ゲートウェイのレイヤだ。オラクルのCloud Service Gatewayソフトウェアを利用してOracle IoT Cloud Serviceと統合することで、センサーやアクチュエーターなどを通じた情報のセンシングや送受信をセキュアに行うことが可能となる。また、ローカル環境でインテリジェントなストリーミング解析することもできる。

 2つ目の構成要素は、Oracle IoT Cloud Serviceのレイヤである。このレイヤは、デバイスから受け取った情報とバックエンドのエンタープライズ・アプリケーションとを連携させる役割を果たし、「メディエーション」、「セキュリティ」といった機能により、必要な情報を素早く抽出してセキュアにアプリケーションへと引き渡す。また、不正なデバイスによるデータ送信を防ぐために、デバイスの管理をクラウド側で一括して行う機能を提供する。

 3つ目の構成要素はエンタープライズ・アプリケーションとプロセスであり、多種多様なバックエンド・システムと連携するためのさまざまなオプションを提供する。例えば、Oracle Process Cloud Serviceと連携したアクションと制御、Oracle Integration Cloud ServiceによるOracle Cloud上のSaaSやサードパーティ・アプリケーション、オンプレミス環境との連携、Oracle BIやビッグデータ・アナリティクスとの連携などが可能となっている。

Oracle IoT Cloud Serviceが、IoT環境導入のリスクを低減し、活用を加速する

 Oracle IoT Cloud Serviceは、デバイスからのデータの受信/分析/連携のためのエンタープライズIoTプラットフォームであり、次の7つの機能が提供される。

(1)さまざまなデバイスとの接続性

(2)リアルタイムなイベント処理判定

(3)データの分散処理と統合/連携

(4)エンド・ツー・エンドのセキュリティ

(5)高信頼/双方向でのメッセージング

(6)ビッグデータ分析/ETLのためのデータ処理

(7)サービスやエンドポイント&ソフトウェアにおけるライフサイクル管理


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 ガー氏は、「Oracle IoT Cloud Serviceではサービスが重要であり、多種多様なデバイスからのデータを変換して価値ある洞察とアクションにつなげることができます」と強調する。Oracle IoT Cloud Serviceを使うことで、企業はIoTのフロー全体をオラクルのプラットフォーム上で管理することが可能となり、IoT環境の構築に伴うリスクを下げ、その活用を加速させることができるのだ。