クラウド上でチーム開発! 継続的インテグレーションを取り込んだ分散開発環境をスピーディかつ手軽に導入できるOracle Developer Cloud Service

Oracle Java & Developers編集部
2015-05-29 13:30:00
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オラクルは、Oracle Java Cloud Serviceを利用する企業に最適なチーム開発環境として「Oracle Developer Cloud Service」を提供している。同サービスを利用することで、企業は継続的インテグレーションも取り込んだ分散開発環境をスピーディかつ手軽に導入することができる。

必要な機能を網羅したオールインワンのチーム開発環境をクラウドで提供するOracle Developer Cloud Service


日本オラクル Fusion Middleware事業統括 ソリューション本部 Cloud Application Foundationソリューション部 シニアセールスコンサルタントの関屋信彦氏

 本サイト掲載記事「WebLogicをパブリック・クラウドで使う」でも紹介しているように、オラクルは企業アプリケーションの実行環境として広く利用されている「Oracle WebLogic Server」をパブリック・クラウド・サービスとして使うことのできる「Oracle Java Cloud Service」の提供を開始している。同サービスを利用することで、企業はオンプレミスで運用してきたアプリケーションを、そのままパブリック・クラウド上でも実行可能となる。また併せて、同社はOracle Java Cloud Serviceと連携させて利用できるクラウド・サービス型の開発環境として「Oracle Developer Cloud Service」を提供している。ここでは、日本オラクルが2015年4月に都内で開催した「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」における同社 関屋信彦氏(日本オラクル、Fusion Middleware事業統括ソリューション本部Cloud Application Foundationソリューション部シニアセールスコンサルタント)のセッション「チーム開発をもっと効率化するDeveloperクラウドサービス」の内容を基に、同サービスの概要と活用メリットを紹介する。


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 Oracle Developer Cloud Serviceは、「Javaアプリケーションのチーム開発を支援するツール一式」をパブリック・クラウド・サービスとして提供するものだ。コーディングやコード管理、ビルドや単体テスト、コード・レビュー、マージ、デプロイのための各種環境と、開発チーム内で使うコミュニケーション・ツールなどが用意されており、いわゆる継続的インテグレーション(CI:Continuous Integration)のサイクルをパブリック・クラウド上で完結させるための機能を網羅している。

 これらの機能一式は、サービス契約者に対して「Identity Domain」という単位で割り当てられ、そこに複数のユーザー/プロジェクトを登録する。登録ユーザーは、Identity Domainの中で複数のプロジェクトにかかわることができる。

 「各ユーザーは、自分がメンバーになっているプロジェクトに統合的にアクセスできます。それぞれのプロジェクト、およびプロジェクト内での各ツールの切り替えはトップ画面から数クリックで簡単に行えますし、新規プロジェクトのプロビジョニングも容易です。複数のチーム・プロジェクトを走らせる際に必要な機能とツールがすべて含まれたオールインワンの構成になっている点が、Oracle Developer Cloud Serviceならではのメリットです」(関屋氏)


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 なお、Oracle Developer Cloud Serviceは現在、Oracle Java Cloud Serviceの一部として利用でき、単体での提供は行われていない。Oracle Java Cloud Serviceの購入アカウント、トライアル・アカウントのいずれでも使えるが、扱える「プロジェクト数」、「ストレージ容量」、「Hudsonビルドの同時実行数」などが異なるので注意されたい。


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 なお、Oracle Developer Cloud Serviceには、操作インタフェースとして「Webコンソール」と「Eclipseプラグイン(Oracle Enterprise Pack for Eclipse)」、および「NetBeans」が用意されている。また、Oracle Developer Cloud Service内のGitリポジトリ、Mavenリポジトリに対しては、他の標準的なツールからアクセスすることが可能だ。

Oracle Developer Cloud Serviceが実現するチーム開発スタイル

 Oracle Developer Cloud Serviceは、主な機能として現時点で次を提供している。

  • プライベートGitリポジトリ
  • コード・レビュー
  • 課題管理/追跡
  • Hudsonビルド
  • プライベートMavenリポジトリ
  • Oracle Java Cloud Service(SaaS Extension※1)へのデプロイ
  • Wiki

 ※1  Oracle Java Cloud Service SaaS Extensionとは、Oracle Cloud上で提供される各種SaaSアプリケーションの実行環境として使われているOracle WebLogic Serverのこと。

 また、このほかにプロジェクト・メンバー管理、メール通知、ホーム画面でのアクティビティ表示、統合開発環境との連携などをサポートしている。さらに、間もなく提供される次期バージョンでは、レビュー時にWeb上で「マージ」する機能、SaaS Extension以外のOracle Java Cloud Serviceへのデプロイ機能、プロジェクト・テンプレート機能などが実装される予定となっている。

 関屋氏は、以上のようにOracle Developer Cloud Serviceの概要を説明すると、同サービス上でのチーム開発、具体的にはアプリケーションへの機能追加におけるコード登録からテストまでの作業に関するデモンストレーションを披露した。

 Oracle Developer Cloud Service上でのプロジェクト・メンバー間のコミュニケーションは、主にWikiページを通じて行う。リーダーはWikiページ上にコメントを書き込み、そのURLを「タスク」に追加して、当該機能の開発オーナーを指定する。タスク・リストには注釈が付けられ、タスクの追加内容がオーナーに対してメールでも通知される。

 メールを受け取った機能オーナーが統合開発環境(IDE)としてEclipseを使っている場合、プラグインを通じてOracle Developer Cloud Serviceに接続し、Eclipse上で必要な情報やソースを取得することができる。そして、後の作業は、基本的にEclipse上で一般的なGit開発を行うのと同様のフローとなる。

 なお、ソースコード管理はGitを、ビルド機能はHudsonをベースにしているため、「これらを使ったことのある方は、Oracle Developer Cloud Serviceによるプロジェクトにスムーズに取り組めるでしょう」と関屋氏は話す。Hudsonについては、ビルド・ステップとしてMaven、Ant、シェル実行の3つをサポートする。コンパイルで必要となる独自ライブラリなどがある場合は、あらかじめMavenリポジトリにアップしておくといった運用が必要となる。


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 Oracle Developer Cloud Serviceの大きなメリットの1つは、Oracle Java Cloud Service上で動作するOracle WebLogic Serverへのデプロイが容易なことだ。「デプロイ先のインスタンス」、「アプリケーションをビルドするHudsonジョブ」、「アプリケーション名」、「自動/手動」といった項目を指定するだけでよく、複数のデプロイ設定をOracle Developer Cloud Service上で一元的に管理できる。再デプロイやアンデプロイ、Oracle Java Cloud Service上のアプリケーションの起動/停止といった操作もOracle Developer Cloud Serviceから行える。前述のように、現時点ではOracle Java Cloud Service SaaS Extensionのみの対応だが、次期バージョンでは他のOracle Java Cloud Serviceにも対応する。

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